幺部

幺部（ようぶ）とは

幺部（ようぶ）は、漢字を部首によって分類したグループの一つです。康熙字典においては214部首のうち52番目に位置づけられており、3画の部首としては23番目にあたります。この部首は、構成要素として「幺」の字を含む漢字を分類するために用いられています。

概要

幺部は、「幺」の字を筆画の一部として持つ漢字を分類しています。「幺」という字は、もともと糸束を象った象形文字であり、その字形が示すように、細く、小さいものを表す意味合いを持っています。

『説文解字』では、「幺」の字を産まれたばかりの子供の形を象ったものと説明していますが、これは誤った分析であるとされています。実際には、糸束の形を起源とする説が有力です。

部首の通称

幺部は、各言語において様々な通称で呼ばれています。

日本語: いとがしら（「糸」の上半分の形から）、よう
韓国語: 작을요부（jageul yo bu、小さい幺部）
英語・米語: Radical short thread

これらの通称は、幺部の持つ意味や形状、または部首としての位置づけを反映しています。

部首字

幺部の部首字は「幺」です。

音韻

広韻: 於堯切、蕭韻
詩韻: 蕭韻、平声
三十六字母: 影母
日本語: 音：ヨウ（エウ）（漢音）
中国語: ピンイン：yāo 注音：ㄧㄠ ウェード式：yao 1
朝鮮語: 訓音：작을（jageul、小さい）・어릴（eoril、幼い） 요(yo)

例字

幺部に分類される漢字の例としては、以下のようなものがあります。

幺
𢆯
幻
幼（𢆲）
𢆴
幽
幾（㡬、𢇓、㡮）
㡭
𢇖

これらの漢字は、「幺」の字が持つ「小さい」「細い」「かすか」といった意味合いに関連するものが多いです。例えば、「幼」は幼いことを、「幽」はかすかなさまを表します。

まとめ

幺部は、漢字の部首の一つであり、「幺」の字を構成要素に持つ漢字を分類します。その起源は糸束を象った象形文字であり、「小さい」「細い」といった意味を表します。この部首に分類される漢字は、その意味合いを反映したものが多く、漢字の理解を深める上で重要な役割を果たしています。

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