広丘駅

広丘駅：塩尻の玄関口、そして地域の中心

長野県塩尻市大字広丘野村に位置する広丘駅は、東日本旅客鉄道（JR東日本）篠ノ井線に属する地上駅です。昭和8年（1933年）7月10日、旅客駅として開業して以来、長きにわたり地域住民の生活を支える重要な交通拠点として機能してきました。

駅の歴史：改築と進化

開業当初は国鉄の駅として営業を開始。昭和54年（1979年）には業務委託駅となり、平成14年（2002年）には駅周辺の整備計画が決定されました。その後、平成18年（2006年）に着工された大規模な改築工事が行われ、平成19年（2007年）11月には新駅舎が完成しました。

改築のポイントは、東西自由通路を備えた橋上駅舎への生まれ変わりです。これにより、国道19号に面した東口が新設され、バリアフリー化も大きく進みました。ホームのかさ上げ、エレベーターの設置など、利用者の利便性を高めるための様々な改良が施されました。東口は「国道口」、西口は「短歌の里口」という愛称で親しまれています。平成26年（2014年）4月には東京近郊区間にも編入され、平成29年（2017年）4月からはICカード「Suica」の利用も可能となりました。

駅の構造と設備

広丘駅は相対式ホーム2面2線のシンプルな構造です。ステーションビルMIDORIが駅業務を受託しており、自動券売機、簡易Suica改札機、みどりの窓口、指定席券売機（クレジットカード専用）といった設備が整っています。塩尻駅が管理駅となっています。

利用状況と周辺環境

広丘駅は、周辺に住宅地が広がる、まさに地域の中心的な存在です。西口（短歌の里口）には、古くからの商店街が形成されています。一方、東口（国道口）は国道19号に面しており、現代的な商業施設なども見られます。

西口周辺には、塩尻短歌館、塩尻市役所広丘支所、塩尻市立図書館広丘図書館といった公共施設に加え、商業施設や公園なども点在しています。東口周辺には、セイコーエプソン広丘事業所などの企業、スーパーマーケットなどがあり、生活に必要な施設が充実しています。

バス路線も充実しており、東口ロータリーと西口ロータリーに複数のバス停が設置されています。塩尻市地域振興バス、のるーと塩尻、朝日村営バスなど、複数の路線バスが利用可能です。（一部路線は廃止予定）

隣の駅

広丘駅の隣の駅は、塩尻駅と村井駅です。快速列車の一部は通過しますが、普通列車は全て停車します。

まとめ

広丘駅は、歴史と進化を遂げ、現在も地域社会の重要な交通拠点として機能しています。利便性の高い駅舎、充実した周辺環境、そして便利なバス路線と、広丘駅はまさに地域住民にとってなくてはならない存在と言えるでしょう。今後ますますの発展が期待されます。

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