広島県総合グランドメインスタジアム

広島県総合グランドメインスタジアム

広島県広島市西区にある広島県総合グランドメインスタジアムは、通称「広島スタジアム」として親しまれ、陸上競技を中心にさまざまなスポーツイベントが開催されています。2020年10月より、命名権の取得により「Balcom BMWスタジアム」という名称でも知られています。施設の運営は、指定管理者である「ひろしま未来創造パートナーズ」に委託されており、ミズノや広島県教育事業団などが関与しています。

スタジアムの歴史

このスタジアムの歴史は1941年にさかのぼり、当初は「総合体錬場」として設計され、完成しました。完工式では、日本の陸上界の名選手たちが模範演技を披露し、大会が盛況のうちに開催されました。しかし、その直後に太平洋戦争に突入し、スタジアムの利用状況は厳しいものとなりました。1945年に広島市に原子爆弾が投下された際も、スタジアム自体は大きな被害を免れましたが、周辺の状況は著しく変わりました。

1951年には広島国体が開催され、全国規模の大会での利用が始まります。その後、1990年代に入り、スタジアムはサッカー専用スタジアムへの改築計画が持ち上がりましたが、陸上競技関係者との意見対立や法的問題により実現しませんでした。特に1993年からは、Jリーグのサンフレッチェ広島のホームスタジアムとしても使用され、県内外の多くのサッカーファンに親しまれました。ただし、サンフレッチェはその後広島ビッグアーチへ移転し、2006年以降はスタジアムでの試合が行われていません。

現在のスタジアム概要

現在、広島県総合グランドメインスタジアムは、陸上競技やサッカー、ラグビーなど多様なスポーツイベントが可能な施設です。収容人数は15,409名で、フィールドは天然芝、トラックは400メートル8レーンの全天候型舗装が施されています。また、防災対策としてナイター照明設備も完備されています。

スタジアム内では、日本陸上競技連盟第2種公認に基づく陸上競技が行われ、広島県内のスポーツ振興に寄与しています。また、ラグビーリーグワンや各種サッカー大会の会場としても利用されており、その重要性は高まっています。2023年の試合中には、ゴールポストが倒れるアクシデントが発生し、特別ルールでの試合が行われるなど、その運営も多様化しています。

アクセス

スタジアムへのアクセスは、JR広島駅や横川駅、広島西飛行場からのバスで容易に行えます。市民から観光客まで多くの人々が訪れ、スポーツイベントを楽しむ場となっています。広島のスポーツ文化を支える一翼を担っているこの施設は、まさに広島のスポーツの聖地とも言える存在です。

まとめ

広島県総合グランドメインスタジアムは、長い歴史を持ちつつも常に進化を続け、多種多様なスポーツを支える重要な拠点として機能しています。これからも地域の人々やアスリートたちに愛される場所として成長し続けることが期待されます。

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