広島県道・岡山県道107号奈良備中線

広島県道・岡山県道107号奈良備中線

概要

広島県道・岡山県道107号奈良備中線（ひろしまけんどう・おかやまけんどう107ごう ならびっちゅうせん）は、広島県神石郡神石高原町から岡山県高梁市に至る、両県の県境を跨ぐ一般県道です。総延長は約15.1キロメートルに及び、中国地方の山間部を縫うように走る路線として、地域間の連絡機能を担っています。

路線の詳細

この県道の起点は、広島県神石郡神石高原町新免に位置しており、国道182号に接続する地点から始まります。終点は岡山県高梁市備中町東油野であり、ここでは岡山県道33号新見川上線と交差してその役割を終えます。

路線状況

本路線の多くの区間では、車道幅員がおおむね1.5車線程度と比較的狭くなっています。山間部を通過するため、連続するカーブが多く、前方の見通しが十分に確保されていない箇所が少なくありません。特に注意が必要な区間として、道路が断崖の直下を通過する箇所があり、ここでは落石の危険性が指摘されています。そのため、道路沿いには注意喚起を促す標識や看板が多数設置されており、運転者への注意喚起が行われています。通行する際には、速度を控えめにし、周囲の状況に十分注意を払うことが推奨されます。

主な道路施設

広島県道・岡山県道107号奈良備中線には、いくつかのトンネル（隧道）が存在します。特に岡山県内の高梁市域に集中しており、以下の隧道があります。

加合木隧道: 延長35メートル。1967年（昭和42年）に完成しました。
佐原目隧道: 延長38メートル。1971年（昭和46年）に完成しました。
笠神隧道: 延長53メートル。1965年（昭和40年）に完成しました。
竹之瀬隧道: 延長34メートル。1965年（昭和40年）に完成しました。

これらの隧道は、比較的新しい年代に建設されたものですが、現在の道路規格とは異なる場合があるため、通行の際には周囲の状況に注意が必要です。

通過する地域と地理

この県道が通過する自治体は、広島県側では神石郡神石高原町の一部、岡山県側では高梁市の一部です。

通過自治体:
広島県: 神石郡神石高原町
* 岡山県: 高梁市

起点の広島県神石郡神石高原町新免では国道182号と、終点の岡山県高梁市備中町東油野では岡山県道33号新見川上線と接続しています。

沿線には、地域の重要な河川である成羽川が流れ、その治水や利水に貢献する新成羽川ダム（備中湖）や田原ダムといったダム施設が存在します。これらのダム湖周辺は、豊かな自然に囲まれた景勝地であり、季節ごとに美しい風景を楽しむことができます。また、成羽川沿いを通過する区間も多く、川のせせらぎを聞きながらのドライブとなる箇所もあります。

関連事項

広島県の県道一覧および岡山県の県道一覧においても、本路線は重要な地域連絡道路の一つとして掲載されています。通行の際には、前述の道路状況に十分注意し、安全運転を心がけてください。

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