広島県道343号下徳良本郷線

広島県道343号下徳良本郷線

『広島県道343号下徳良本郷線』（ひろしまけんどう343ごう しもとくらほんごうせん）は、広島県三原市内を通過する一般県道です。この路線は、三原市大和町下徳良から同市本郷町船木に至る、全長約11.1キロメートルの重要な地域幹線道路としての役割を担っています。

路線概要

路線の起点は、三原市大和町下徳良に位置する下徳良交差点です。この交差点は、国道432号との重要な接続点であるだけでなく、広島県道49号本郷大和線の終点、そして広島県道154号大和久井線の起点ともなっており、複数の県道や国道が集まる交通の要衝となっています。

終点は、三原市本郷町船木にある中筋下交差点です。ここでは、広島県道33号瀬野川福富本郷線と交差しており、本郷町方面への接続を担っています。路線全体の具体的な長さは11.1キロメートルとされています。

路線がたどった歴史

本県道は、1960年（昭和35年）10月10日に、広島県が発行した告示第682号によって、初めて県道の認定を受けました。当時の路線番号は「228号」であり、「広島県道228号下徳良本郷線」という名称でした。

その後、1972年（昭和47年）11月1日には、都道府県道に統一的な標識が導入される動きに合わせて、広島県内で県道番号の体系が見直されました。この再編により、本路線の番号は現在の「343号」に変更され、路線名称も現在の「広島県道343号下徳良本郷線」として確立されました。

近年では、2005年（平成17年）3月22日に、三原市と周辺の賀茂郡大和町、豊田郡本郷町、御調郡久井町が合併し、新たな「三原市」が誕生したことが、本路線に影響を与えました。この合併により、それまで複数の自治体を跨いでいた路線が、全区間が三原市の市域内に収まる形となりました。これに伴い、起終点を含む沿線の地名表記にも変更が加えられています。

路線状況と重複区間

総延長11.1キロメートルの本路線ですが、その一部には他の重要な道路との重複区間が存在します。

まず、路線の起点である三原市大和町下徳良の下徳良交差点から、三原市大和町大草にある大和南インター入口交差点までの区間は、広島県道49号本郷大和線との重複区間となっています。この区間では、二つの県道が同じ道路を共有して走行します。

さらに、この大和南インター入口交差点から、三原市大和町大草内の特定の区間にかけては、国道486号とも重複しています。このため、大和南インター入口交差点付近では、広島県道343号、広島県道49号、国道486号の三つの路線が一時的に重なり合う形となります。これらの重複区間では、通過する車両が多くなる傾向があり、特に注意が必要です。

沿線と地理

広島県道343号下徳良本郷線は、その全線が広島県三原市を通過します。具体的な通過地としては、大和町の下徳良や大草地区、そして本郷町の船木地区などが挙げられます。

沿線には、地域住民にとって重要な施設も存在します。例えば、三原市役所の大和支所は、この県道の近くに位置しています。

また、本路線は、地理的な特徴として、山陽本線と交差する箇所があります。鉄道との交差は、立体交差または平面交差の形で実現されており、交通の流れに配慮されています。

起終点付近、特に起点は前述の通り複数路線の結節点となっており、地域の交通ネットワークの中で重要な役割を果たしています。路線全体としては、田園風景や山間部の景色が見られる区間を通り、地域の日常生活を支える基盤となっています。

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