広島県道392号中野駅家線

広島県道392号中野駅家線

広島県道392号中野駅家線（ひろしまけんどう392ごう なかのえきやせん）は、広島県福山市内を東西方向に横断する一般県道です。この路線は、福山市加茂町の中野地区を起点とし、駅家町の上山守地区を終点としており、地域住民の日常生活や産業活動を支える役割を担っています。

概要

本路線は、福山市加茂町字中野から始まり、福山市駅家町大字上山守に至ります。総延長は約5.2キロメートルと比較的小規模な県道ですが、市内の旧加茂町と旧駅家町を結ぶ重要なルートの一つです。

路線データ

起点: 福山市加茂町字中野（中野南交差点）
接続路線: 国道182号、広島県道21号加茂油木線（起点）
終点: 福山市駅家町大字上山守（山守交差点）
接続路線: 広島県道395号川南近田線、広島県道396号柞磨駅家線（終点）、広島県道463号津之郷山守線（終点）
総延長: 5.2 キロメートル

歴史

この路線の歴史は、1965年（昭和40年）3月31日に広島県告示第259号により、広島県道209号中野駅家線として認定されたことに始まります。その前身は、かつて存在した広島県道209号山野駅家線という一般県道の一部でした。当時の主要地方道への昇格に伴い、現在の広島県道21号加茂油木線（認定当時は広島県道24号）へと移行しなかった区間が、本路線のルーツとなっています。

その後、1972年（昭和47年）11月1日に行われた広島県の県道番号再編によって、現在の整理番号である392号に変更されました。さらに、1975年（昭和50年）2月1日には、沿線自治体であった芦品郡駅家町と深安郡加茂町が福山市に編入されたことを受け、路線の全区間が福山市内に収まることとなり、それに伴い起終点の地名表記も改められました。

路線状況

路線の改良は概ね進んでおり、車両の通行に支障がない区間が多いものの、福山市駅家町法成寺の一部には、未だ狭隘な区間が残されています。この狭隘部は、通行する車両にとって注意が必要な箇所となっています。

また、主要な交差点以外の場所では、県道を示す標識や路線番号表示が不足しているため、初めて通行するドライバーは地図などを頼りにしないと道に迷う可能性があります。特に、駅家町法成寺にある流通工業団地付近では、本来の県道とは異なる市道が、あたかもこの県道のバイパスであるかのように誤解されるケースも報告されており、適切な案内表示の整備が望まれます。

重複区間

広島県道181号下御領新市線（福山市駅家町大字万能倉）

道路施設

路線上にはいくつかの構造物が見られますが、特に鉄道を跨ぐ施設として、福塩線を越える駅家陸橋が設けられています。この陸橋は、列車の運行に影響を与えることなく、車両が安全に通行できるよう整備されています。

駅家陸橋（福塩線、福山市）

地理

通過する自治体

福山市

交差する道路

国道182号（福山市、起点）
広島県道21号加茂油木線（福山市、起点）
広島県道181号下御領新市線（福山市、重複区間）
広島県道395号川南近田線（福山市、終点）
広島県道396号柞磨駅家線（福山市、終点）
広島県道463号津之郷山守線（福山市、終点）

交差する鉄道

* 福塩線（駅家陸橋）

沿線

沿線には、地域住民の生活を支える様々な施設や公共機関が立地しています。教育機関としては、福山市立加茂中学校、広島県立福山北特別支援学校、福山市立駅家北小学校、福山市立駅家小学校、福山市立駅家南中学校などがあります。また、JR西日本福塩線の駅家駅も沿線近くに位置しており、公共交通機関との結節点ともなっています。産業関連では、駅家・加茂地区内陸型複合団地へのアクセス路としても利用されています。行政サービス施設としては、福山市北部支所や福山市北部市民センターなどがあります。

これらの施設へのアクセスを担う本路線は、地域における人々の移動や物の流通において、重要な役割を果たしています。

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