広島県道395号川南近田線

広島県道395号川南近田線

広島県道395号川南近田線（ひろしまけんどう395ごう かわみなみちかたせん）は、広島県福山市内を通過する一般県道です。

概要

本路線は、広島県福山市神辺町大字川南を起点とし、同市駅家町大字近田を終点とする、全線が福山市域で完結する県道です。

路線データ

広島県が公示した情報によれば、この路線の起終点および重要な経過地は以下の通りです。

起点: 福山市神辺町大字川南（具体的には、深安郡神辺町川南であった地域の片山北交差点。ここでは国道182号と交差しています。）
終点: 福山市駅家町大字近田（具体的には、福山市駅家町近田の近田東交差点。国道486号と交差しています。）
重要な経過地: 指定されていません。
実延長: 4.553キロメートル
面積: 45,190平方メートル

歴史

本路線の起源は古く、明治32年（1899年）12月25日に発行された『正式二万分一地形図』に「自福山町至府中町道」として記された道筋がその原型とされています。

現在の県道としての前身は、かつて主要地方道に指定されていた広島県道24号福山上下線（現在は廃止）の一部区間でした。この区間は、当時の都市計画道路駅家神辺線、すなわち現在の国道486号にあたる道路のバイパス開通に伴い、その旧道区間としての性質を持っていました。

平成5年（1993年）4月1日に国道486号が新たに制定されたことにより、主要地方道であった広島県道24号福山上下線は路線が短縮され、主要地方道の指定から外れることとなりました。その後、この旧道区間は、同時期に主要地方道として制定された広島県道24号府中上下線の一部を経由する形で、広島県道395号川南近田線として認定されました。そして、広島県道24号福山上下線は正式に廃止されました。

年表

平成8年（1996年）4月25日: 広島県告示第469号により、本路線が県道として認定されました。
平成9年（1997年）1月16日: 広島県告示第61号により、路線の全区域が決定されました。
平成10年（1998年）8月27日: 広島県告示第857号により広島県道24号福山上下線が廃止され、本路線との重複区間が解消されました。
平成18年（2006年）3月1日: 深安郡神辺町が福山市に編入されたことにより、本路線は全線が福山市内で完結する単一自治体内の路線となりました。

路線状況

本路線は、起点で接続する国道182号（重複：国道314号）を経由して、府中や新市方面との地域間連絡を担う重要な役割を果たしています。

沿道に多数のロードサイド店舗が軒を連ね、活気あふれる国道486号とほぼ並行して走る本路線は、国道486号が「表通り」の様相を呈するのに対し、ある意味で「裏通り」とも形容できる存在です。しかしながら、日常的に慢性的な交通混雑が発生しやすい国道486号の代替路・迂回路としての機能も担っており、その役割は小さくありません。

重複区間

広島県道391号加茂福山線と、福山市御幸町大字中津原から福山市御幸町大字森脇の森脇（西）交差点までの区間で重複しています。

道路施設

本路線には以下の主な橋梁があります。

白鷺橋（しらさぎばし）: 高屋川を渡る橋で、福山市神辺町大字川南と同市御幸町大字中津原を結んでいます。
蓬莱橋（ほうらいばし）: 服部川を渡る橋で、福山市駅家町大字坊寺に位置します。

バイパス計画

現在、バイパスの建設計画が存在しています。福山市御幸町大字森脇の森脇三差路交差点周辺の混雑緩和を目的とした計画ですが、現時点ではまだ着手には至っていません。

地理・沿線

通過する自治体

広島県福山市のみを通過します。

並行する旧街道

旧府中往還が本路線と並行する形で存在しています。

沿線施設

福山市立御幸小学校などが沿線にあります。

交差する道路

主な交差道路は以下の通りです。

国道182号・国道314号（福山市神辺町大字川南・片山北交差点 - 起点）
広島県道391号加茂福山線（福山市御幸町大字中津原、福山市御幸町大字森脇・森脇（西）交差点 - 重複区間）
国道486号（福山市駅家町大字近田・近田東交差点 - 終点）

この路線は、福山市の東部地域において、国道を結び、地域内の円滑な交通を支える役割を担っています。

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