広島県道419号坂瀬川駅家線

概要

広島県道419号坂瀬川駅家線は、広島県東部に位置する神石郡神石高原町から、同じく広島県の南東部にある福山市までを結ぶ一般県道です。この路線は、神石郡神石高原町の坂瀬川地区を起点とし、福山市駅家町の大字法成寺を終点としています。地域住民の日常生活における移動を支えるほか、周辺地域間の連絡ルートとしても機能しています。

路線データ

起点: 神石郡神石高原町坂瀬川（国道182号に接続）
終点: 福山市駅家町大字法成寺（広島県道392号中野駅家線に接続）
総延長: 約14.7キロメートル

本路線の一部区間では、異常気象時における通行規制が実施される場合があります。特に、起点の神石郡神石高原町坂瀬川から福山市駅家町大字服部本郷にかけての約6.6キロメートルの区間は、指定された異常気象が発生した際に通行止めとなる可能性があります。

沿革

広島県道419号坂瀬川駅家線は、認定以来、いくつかの歴史的な節目を経て現在の形となっています。

まず、1960年（昭和35年）10月10日に、広島県告示第682号によって県道の認定を受けました。この時点では「広島県道213号坂瀬川駅家線」という名称と県道番号でした。

その後、1972年（昭和47年）11月1日には、広島県が行った県道番号の再編に伴い、現在の「広島県道419号」という整理番号に変更されました。これにより、県道体系内での位置づけが明確化されました。

また、路線の起終点に関わる行政区画の変更も生じています。1975年（昭和50年）2月1日には、路線の終点所在地である芦品郡駅家町が福山市に編入合併されました。これに伴い、終点の地名表記が「芦品郡駅家町法成寺」から「福山市駅家町法成寺」へと改められました。

さらに、起点の所在地についても変更がありました。2004年（平成16年）11月5日、神石郡内の自治体（三和町、神石町、油木町、豊松村）が合併し、神石郡神石高原町が発足しました。これにより、起点の地名表記が合併前の「神石郡三和町坂瀬川」から「神石郡神石高原町坂瀬川」へと変更されました。

路線状況

重複区間

本路線の途中には、他の県道と経路を共有する重複区間が存在します。福山市内の駅家町大字服部永谷から駅家町大字新山にかけての区間は、広島県道462号百谷新市線と重複しています。この区間を利用するドライバーは、両方の県道が同じ道路上を通っていることを認識しておく必要があります。

道路施設

路線上にはいくつかの道路構造物がありますが、その中でも主要な施設として「服部橋」が挙げられます。この橋は福山市内を流れる服部川を渡るために架けられており、路線の重要な構成要素の一つです。

地理

本路線が通過する自治体は、広島県東部の神石郡神石高原町と、その南側に接する福山市です。路線は山間部の神石高原町から、より市街化された福山市駅家町へと至る経路を辿ります。

交差する主な道路

起点: 神石郡神石高原町坂瀬川で、地域を結ぶ重要な幹線道路である国道182号と接続しています。
終点: 福山市駅家町大字法成寺で、福山市内の主要地方道である広島県道392号中野駅家線と接続します。
重複区間内: 福山市駅家町内の広島県道462号百谷新市線との重複区間でも、他の道路と交差する可能性があります。

沿線

路線の周辺には、地域の自然や歴史、生活に関連するいくつかの特徴的な場所が見られます。

蛇円山（じゃえんざん）: 標高545.8メートルの山で、路線の近くに位置しており、地域のランドマーク的な存在です。
服部郵便局: 福山市内の服部地区にあり、沿線地域の郵便サービスを担う施設です。
* 服部大池（はっとりおおいけ）: 福山市服部町にある大きなため池です。江戸時代初頭に築造された歴史を持ち、農業用水などの水源として地域にとって非常に重要な役割を果たしています。このため池には人柱伝説も伝わっており、地域の歴史や民話に触れることができる場所としても知られています。

本路線は、起点の山間部から終点の比較的平坦な地域へと向かうにつれて、沿線の風景が変化するという特徴を持っています。地域の交通を支えるだけでなく、周辺の豊かな自然や歴史的な背景を感じさせる要素が点在しています。

広島県内の他の県道に関する情報は、「広島県の県道一覧」などの項目を参照することで、本路線が県全体の道路網の中でどのような位置づけにあるかをより深く理解することができます。

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