広島県道68号大林井原線

広島県道68号大林井原線

広島県道68号大林井原線（ひろしまけんどう68ごう おおばやしいばらせん）は、広島県広島市安佐北区を起点とし、一部区間で安芸高田市を経由した後、再び広島市安佐北区の終点に至る主要地方道に位置づけられる県道です。地域間の連携を担う重要な路線として機能しています。

概要

この路線は、広島市安佐北区大林町のエリアから、同じ安佐北区内の白木町井原の地域までを結んでいます。その経路は、広島市と安芸高田市、あるいは旧高田郡との市境や県境に近い場所をたどるのが特徴です。

路線データ

本路線の具体的なデータは以下の通りです。

起点：広島市安佐北区大林町に位置する上大林交差点で、ここには広島県道5号浜田八重可部線が接続しています。
終点：広島市安佐北区白木町井原に設定されており、広島県道37号広島三次線と結ばれています。
総延長：全体の長さは16.07キロメートルです。
異常気象時通行規制区間：起点の広島市安佐北区大林町・上大林交差点から、広島市安佐北区白木町志路（しじ）の間は、異常気象発生時に通行規制の対象となる場合があります。

歴史

大林井原線の歴史は、昭和35年（1960年）10月10日に広島県によって県道として指定されたことから始まります。当時は広島県道158号大林井原線という名称でした。

その後、路線の起終点に関する地名表示に何度かの変更がありました。

昭和47年（1972年）4月1日には、起点があった安佐郡可部町が広島市に編入されたことに伴い、起点の所在地表示が「安佐郡可部町大林」から「広島市可部町大林」へと変わりました。

同じ昭和47年の11月1日には、広島県が県道番号体系の再編成を実施し、この路線は広島県道269号大林井原線と改められました。

昭和48年（1973年）10月22日には、今度は終点があった高田郡白木町が広島市へ編入されたため、終点の所在地表示も「高田郡白木町井原」から「広島市白木町井原」に変更されました。

昭和55年（1980年）4月1日に広島市が政令指定都市へ移行し、旧安佐郡の安佐町、可部町、高陽町、そして旧高田郡の白木町を区域とする行政区である安佐北区が設置されると、起終点の地名表示が現在の安佐北区を冠する形に整理されました。この時、広島市内に属する区間については、道路の管理者が広島県から広島市へと移管されています。

昭和57年（1982年）4月1日、当時の建設省の告示により、この路線が主要地方道として位置づけられることが決定しました。これを受けて、路線の名称は現在の広島県道68号大林井原線へと変更されました。

平成5年（1993年）5月11日には、建設省によって大林井原線が改めて主要地方道として指定されています。

平成16年（2004年）3月1日に高田郡の6町が合併して安芸高田市が誕生した結果、この路線が安芸高田市の区域を通過するルートとなりました。

地理

本路線が通過する自治体は以下の通りです。

広島市（安佐北区）
安芸高田市
広島市（安佐北区）

交差する主な道路

現道

広島県道5号浜田八重可部線（広島市安佐北区大林町・上大林交差点：起点）
広島県道327号古屋吉田線（広島市安佐北区白木町古屋）
広島県道68号大林井原線 支線（広島市安佐北区白木町井原）
広島県道37号広島三次線（広島市安佐北区白木町井原：終点）

支線

広島県道68号大林井原線 現道（広島市安佐北区白木町井原）
広島県道226号井原市停車場線（広島市安佐北区白木町井原にて重複）
広島県道37号広島三次線（広島市安佐北区白木町井原：終点）

路線状況

本路線には一部重複する区間が存在します。また、前述の通り支線も有しており、特に終点付近では現道と支線が複雑に接続し、広島県道226号井原市停車場線とも重複する区間を経て、最終的に広島県道37号広島三次線に接続しています。

沿線にある施設

路線の近くには、JR芸備線の井原市駅などがあります。

広島県道68号大林井原線は、多岐にわたる歴史的変遷を経て現在の形に至った主要地方道です。地域住民の日常生活を支えるとともに、周辺地域間の交通ネットワークにおいて重要な役割を果たしています。異常気象時には一部区間で通行が規制される場合があるため、利用の際は注意が必要です。

もう一度検索