可部町

可部町（かべちょう）

可部町は、かつて広島県安佐郡に存在した町で、1972年4月1日に広島市へ編入合併し、その歴史に幕を閉じました。現在は広島市安佐北区の一部となっています。

沿革

可部町の沿革は、明治時代の市町村制施行に遡ります。

1889年4月1日 - 市町村制が施行。高宮郡に可部町（初代）、大林村、亀山村、中原村、三入村が誕生。
1898年10月1日 - 高宮郡と沼田郡が合併し、安佐郡が成立。
1942年7月1日 - 可部町（初代）と中原村が対等合併し、可部町（2代）が成立。
1955年3月31日 - 可部町（2代）と大林村、亀山村、三入村が対等合併し、可部町（3代）が成立。
1972年4月1日 - 広島市に編入され、可部町は消滅。

地理

可部町は、太田川とその支流である南原川、根ノ谷川などの河川が流れる、自然豊かな地域でした。周囲には以下の山々がそびえています。

白木山（標高889.3m）
堂床山（標高859.6m）
備前坊山（標高789.4m）
冠山（標高735.7m）
押手山（標高706.8m）
水越山（標高526.0m）
福王寺山（標高496.2m）
螺山（標高475.0m）
高松山（標高339.0m）
茶臼山（標高229.7m）

名所・旧跡

可部町には、南原峡や勝円寺などの名所・旧跡が存在します。

大字

可部町には、以下のような大字がありました。

綾ヶ谷（あやがたに）
今井田（いまいだ）
上原（うえばら）
大林（おおばやし）
大毛寺（おおもじ）
勝木（かつぎ）
可部（かべ）
上町屋（かみまちや）
下町屋（しもまちや）
城（じょう）
桐原（とげ）
中島（なかしま）
中野（なかの）
南原（なばら）
虹山（にじやま）
四日市（よっかいち）

交通（1972年3月31日当時）

鉄道

国鉄可部線が町内を走っており、以下の駅がありました。

中島駅
可部駅
河戸駅
今井田駅
安芸亀山駅

※可部駅以北は2003年に一旦廃止されましたが、後に河戸帆待川駅とあき亀山駅が開業し、一部区間が復活しています。

道路

国道54号
国道183号
国道191号
国道261号
島根県道・広島県道5号浜田八重可部線
広島県道240号可部停車場線
広島県道70号広島中島線
広島県道267号宇津可部線
広島県道268号勝木安古市線
広島県道68号大林井原線

教育（1972年3月31日当時）

小学校

可部町立大林小学校
可部町立可部小学校
可部町立可部南小学校
可部町立亀山小学校
可部町立三入小学校

中学校

可部町立可部中学校

高等学校

広島県立可部高等学校
広島文教女子大学附属高等学校

大学・短期大学

広島文教女子大学
広島文教女子大学短期大学部

現在

可部町役場の跡地には、現在、安佐北区総合福祉センターが建てられています。

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