広電西広島駅

広電西広島駅について

広電西広島駅（ひろでんにしひろしまえき）は、広島市西区己斐本町一丁目に存在する広島電鉄の駅です。この駅は、広島の公共交通において重要な役割を担っており、駅番号はM19です。

概要

この駅は、市内線の本線と宮島線の接点であり、本線の終点かつ宮島線の起点となっています。また、鉄軌分界点が当駅の東高須駅寄りに位置し、輸送機関としての重要性が高いです。広電西広島駅は、歴史的には己斐電停という名称で知られていましたが、1962年からは市内線と宮島線の直通運転が始まり、1991年からはほとんどすべての電車が直通運転を行うようになりました。特に2001年には己斐電停が広電西広島駅に統合され、駅舎が改築されました。

駅の歴史

駅の開業は1912年に遡ります。最初は市内線の己斐電停として営業を開始し、1922年には宮島線の己斐町駅が開業しました。その後、1931年に駅名が西広島駅に改称され、1945年の原爆投下後には一時休止となりましたが、1957年に現在地に移転されました。1969年には宮島線の駅名が広電西広島駅に変更され、さらに2001年には市内線の己斐電停が統合されました。駅周辺では2018年にひろでん会館が解体され、その跡地には「KOI PLACE」という商業スペースが設置されました。

駅構造

広電西広島駅は4面6線の頭端式ホームを有しており、行き止まり構造となっています。1番線には宮島線方面からの電車が止まり、4・5・7番線は市内線方面からの電車が使用します。このような設計は、宮島線の線路が本線のやや北側に配置されているために生じたもので、構内でS字カーブの形になっています。駅は2022年7月より無人化され、現在は定期券販売窓口が設置されています。

利用状況

利用者数は広島市統計書に基づいて数えられており、広島電鉄の利用実態を反映しています。駅の乗降客数は周辺地区の発展とともに変化し、現在でも地元住民や観光客に広く利用されています。

駅周辺

駅周辺は西区の中心的な地区となっており、西広島駅や宮島街道と近接しています。広島電鉄のひろでん会館が以前は駅ビルとして機能していましたが、現在は解体されてその場所には「KOI PLACE」が存在しています。駅に近接する新己斐橋周辺は、年に一度開催される天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会のコースにもなっており、駅周辺でランナーが電車を待たされることもあります。

バス路線

広電西広島駅周辺には、広島バスや広電バスの路線が整備されており、地域の交通網を一層充実させています。52号線や53号線などの多様なバス路線が利用できる他、広島市中心部へのアクセスも良好です。

結論

広電西広島駅は、その歴史や交通機能の面から、広島市における重要な交通拠点です。市内線と宮島線の接点として地元の人々や観光客に利用され続け、整備された周辺環境とともに地域の発展に寄与しています。

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