庄司拓馬

庄司 拓馬（しょうじ たくま）は、1998年5月22日生まれ、大阪府出身のラグビー選手です。主にフランカー（FL）としてプレーし、ジャパンラグビーリーグワンに加盟する静岡ブルーレヴズに所属しています。

身長は182センチメートル、体重は100キログラムというアスリート体型で、愛称は「しょーじ」。グラウンド上で力強いプレーを展開する彼の姿は、多くのファンを魅了しています。

庄司選手のラグビーキャリアは、大阪の地で本格的に始まりました。高校時代は、ラグビー強豪校である東海大学付属仰星高等学校（現在の東海大学付属大阪仰星高等学校）で才能を磨きました。在学中には、将来を嘱望される選手の一人として、高校日本代表候補に選出されるなど、早くからその実力が認められていました。2017年に高校を卒業後、立命館大学へ進学。大学ラグビーにおいても中心選手として活躍し、チーム内での信頼を勝ち得ていきました。特に、最終学年となった2020年には、立命館大学ラグビー部のキャプテンという重責を担いました。リーダーシップを発揮しながらチームをまとめ上げ、プレーヤーとしてもチームを牽引する存在として、大学ラグビー界でその名を広く知られるようになりました。

大学を卒業した2021年、庄司選手は当時のトップリーグに所属していたヤマハ発動機ジュビロ（現在の静岡ブルーレヴズ）に入団し、プロラグビー選手としての道を歩み始めました。新たな舞台での挑戦に向け、日々の厳しい練習に励み、プロチームのレベルに順応していきました。そして、プロリーグでのデビューは、2022年1月30日に訪れました。JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022シーズンの第4節、レッドハリケーンズ大阪との試合に先発メンバーとして出場し、記念すべき公式戦初出場を果たしました。この試合は、プロのラグビー選手として彼のキャリアの礎を築く重要な一歩となりました。

庄司選手が主戦場とするフランカーというポジションは、スクラムの脇に位置し、攻守両面においてグラウンドを広くカバーする役割を担います。ブレイクダウンでの激しいボール争奪戦や、相手の攻撃に対する低いタックル、そしてアタック時の力強いボールキャリーなど、献身的なプレーが求められるポジションです。庄司選手の体格とプレースタイルは、まさにこのフランカーというポジションに適しており、チームの攻守において欠かせない存在となっています。

国内リーグでの経験を積み重ねる中で、庄司選手はさらなる成長機会を求め、2024年6月には海外での武者修行を決断しました。ニュージーランドにあるハーバーラグビークラブへの留学は、異文化の中で生活し、異なるスタイルのラグビーに触れることで、選手としての視野を広げ、自身のスキルアップを図る絶好の機会となるでしょう。この海外での経験が、今後の彼のプレーにどのような化学反応をもたらすのか、大きな期待が寄せられています。

高校時代に日本代表候補に選ばれるポテンシャルを示し、大学ではキャプテンとしてチームを率いた庄司拓馬選手。プロの舞台で着実に成長を遂げ、さらに海外での経験を積むことで、選手としての幅を広げています。静岡ブルーレヴズの一員として、そして一人のラグビー選手として、庄司選手の今後の活躍から目が離せません。彼の情熱と努力が、日本のラグビー界に新たな光をもたらすことでしょう。

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