庚子

庚子(かのえね)とは？

庚子（かのえね）は、60ある干支サイクルにおける37番目の組み合わせです。一つ前の干支は己亥（つちのとい）、次の干支は辛丑（かのとうし）となります。

干支は、十干（甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸）と十二支（子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥）を組み合わせて作られます。庚子は、十干の庚（かのえ）と十二支の子（ね）の組み合わせです。

陰陽五行説では、十干の庚は陽の金、十二支の子は陽の水を表します。金は水を生む関係（金生水）にあるため、庚子は生成の作用を持つと解釈されます。このことから、庚子の年には、新しいものが生み出されたり、発展するといった特徴があるとされています。

庚子の年

西暦の年を60で割った余りが40の場合が、庚子の年となります。例えば、2020年は60で割ると余りが40になるため庚子の年でした。次の庚子の年は2080年です。

庚子の年には、歴史的に大きな出来事が起こったケースが多く見られます。例えば、日清戦争が勃発した1894年（明治27年）も庚子の年でした。

庚子の月

庚子の月は、西暦の下1桁が1または6の年の11月とされています。ただし、これはあくまで基準であり、旧暦の11月や、節月（大雪から小寒の前日まで）を庚子の月とする場合もあります。旧暦や節月を使用する際は、その年の暦を確認する必要があります。

庚子の日

庚子の日は、暦法において特別な意味を持つ日として扱われることがあります。例えば、選日（せんじつ）において、庚子の日は天一天上の8日目として位置づけられています。選日は、吉凶を占って、物事を始めるのに適した日を選ぶ方法です。

歴史上の庚子

庚子は、歴史上においても重要な意味を持つ年号として用いられています。例えば、中国五胡十六国時代の王朝の一つである西涼の年号に庚子（400年～404年）があります。この時代は、中国において大きな変革期であり、庚子の年号は、その時代の歴史を語る上で重要なキーワードとなります。

まとめ

庚子は、干支の組み合わせの一つであり、陰陽五行説に基づいた解釈や、歴史上の出来事との関連から、様々な意味合いを持っています。西暦との対応関係、月や日における庚子の意味、そして歴史上の庚子に関する出来事などを理解することで、より深く干支の世界を理解することができるでしょう。庚子の持つ意味を理解することは、日本の伝統文化や歴史を理解する上で重要な要素の一つです。

もう一度検索