度 (温度)

温度を表す際に用いられる「度」は、様々な温度目盛りで使用される単位です。記号は「°」で表され、その後に温度目盛りの頭文字が付け加えられます。例えば、セルシウス度（摂氏）であれば「℃」、ファーレンハイト度（華氏）であれば「°F」と表記されます。

主な温度目盛りと度の単位

セルシウス度（°C）： 日常生活で広く用いられる温度目盛りで、水の凝固点を0度、沸点を100度としています。
ファーレンハイト度（°F）： 主にアメリカ合衆国で使用される温度目盛りで、水の凝固点を32度、沸点を212度としています。
ニュートン度（°N）： 18世紀にアイザック・ニュートンによって提案された温度目盛りで、水の凝固点を0度、沸点を33度としています。
ランキン度（°R または °Ra）： 絶対温度を表す温度目盛りで、ファーレンハイト度を基準にしています。絶対零度を0度としています。
レオミュール度（°R）： かつてヨーロッパで使用されていた温度目盛りで、水の凝固点を0度、沸点を80度としています。
レーマー度（°Rø）： 18世紀初頭にオーレ・レーマーによって考案された温度目盛りです。
ドリール度（°D または °De）： 18世紀にフランスの科学者ルイ・ドリールによって考案された温度目盛りで、水の沸点を0度としています。
ケルビン度（°K）： 国際単位系（SI）における温度の基本単位であるケルビンの以前の名称です。1967年以降は「ケルビン（K）」と表記されるようになりました。ケルビンは、絶対零度を0Kとする絶対温度の単位です。

度の記号について

「度」を表す記号「°」は、ユニコードではU+00B0に割り当てられています。HTMLでは「°」と記述することで表示できます。また、Windows環境では、Altキーを押しながらテンキーで0176を入力することでも入力可能です。

ケルビン度の変遷

特に重要なのは、国際単位系における温度の単位である「ケルビン」です。以前は「ケルビン度（°K）」と呼ばれていましたが、1967年の国際度量衡委員会において、名称を単に「ケルビン」とし、記号も「K」のみとすることが決定されました。この変更は、温度の単位としてのケルビンの重要性と、より簡潔な表記を追求した結果と言えるでしょう。

このように、度という単位は様々な温度目盛りで使用され、それぞれの歴史や背景を持っています。温度を表現する際には、どの目盛りを使用しているかを正しく理解することが重要です。

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