セルシウス度

セルシウス度とは

セルシウス度（°C）は、温度を表す国際的な単位であり、その規定は国際単位系（SI）によって定められています。セルシウス度は、熱力学温度の単位であるケルビン（K）と同じ大きさを持ち、温度差も同じ方法で示すことができます。たとえば、「体温が36.5 °C」と言った場合、この36.5 °Cはセルシウス温度を指し、温度の大きさを示しています。

セルシウス度の定義

日本の計量法において、セルシウス度はブロツマン定数を用いて定義され、次式によって表されます。

セルシウス度 = ケルビン = ボルツマン定数（1.380649 × 10^-23 J/K）で決定された温度

また、セルシウス温度は、ケルビンで表した熱力学温度から273.15を引いた値として定義されています。計量法において「度」と記載された場合、それはセルシウス度を意味しています。元々は水の凍結点が100度、沸点が0度と定義されていましたが、現在では逆転しています。

履歴と名称

セルシウス度は、スウェーデンの天文学者であるアンデルス・セルシウスに由来しています。彼が1742年に考案した当初の目盛りは、水の凍結点を100度、沸点を0度とするものでした。しかし、その後目盛りが逆転されたことから、冷凍点は0度、沸点は100度となり、現在の形式が確立されました。この変更により、より直観的な温度表現が実現されました。

1948年の国際度量衡総会では「セルシウス度」という名称が正式に定められ、これに伴い“centigrade”という名は徐々に使用されなくなっていきました。しかし、英語圏では今なお「centigrade」の表現が用いられることもあります。

用法と記号

セルシウス度の記号は「°C」で、数値の後に付く形で表示されます。数学的なルールに基づき、数値と記号の間にはスペースを挟むことが推奨されていますが、地域によってはスペースなしでも言及されることがあります。

日本の計量法では、正式な取引や証明に用いる際は「セルシウス度」または「度」のみを使用する規定があります。そのため、一般的な表現では「セ氏度」や「摂氏度」といった名称は使用できませんが、俗称としてこれらの表現が用いられることがあります。

セルシウス度の換算

セルシウス度と華氏度といった他の温度単位との換算も可能で、次の式で表されます：

• - セルシウス度から華氏度への換算：

θ/°F = (9/5) t/°C + 32

• - 華氏度からセルシウス度への換算：

t/°C = (5/9)(θ/°F - 32)

結論

セルシウス度は、温度を表すための重要な単位であり、水の物理特性に基づいた仕組みがその根底に存在しています。国際的な標準として広く利用され、日常生活でも重要な役割を果たしています。特に気象情報や科学実験などでよく目にする単位であるため、理解しておくことが大切です。

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