座間味港

座間味港

座間味港は、沖縄県島尻郡座間味村に位置する地方港湾であり、沖縄県の管轄下にあります。統計法に基づく港湾調査規則では、乙種港湾に分類されています。座間味島の南岸に位置し、島への主要な玄関口としての役割を担っています。

概要

座間味港は、沖縄本島の西方約40kmに位置する座間味島の拠点港です。村営航路のフェリーや高速船が発着するだけでなく、島の漁船や遊覧船などの小型船も利用しています。座間味島には空港がないため、この港が沖縄本島との唯一の公共交通手段となっています。

また、座間味港は、阿嘉港（阿嘉島）や阿波連港（渡嘉敷島）を結ぶ村営連絡船の拠点でもあります。これらの離島へのアクセスも、座間味港を経由して行われています。

2015年度の統計データによると、座間味港の発着数は991隻、総トン数は256,360トン、利用客数は226,842人（乗込人員113,488人、上陸人員113,354人）に達しています。これらの数字からも、座間味港が地域における交通と物流の要としての重要な役割を果たしていることがわかります。

航路

座間味港を発着する航路は、すべて座間味村が運営しています。

高速船

那覇港（泊埠頭北岸）と阿嘉港を経由して座間味港を結ぶ高速船が運航されています。季節によって1日に2～3往復が運航され、座間味村側の2つの港（阿嘉港、座間味港）は便によって寄港順序が前後する三角航路となっています。「クイーンざまみ３」が就航しています。

フェリー

那覇港（泊埠頭）と阿嘉港を経由して座間味港を結ぶフェリーが、通常1日に1往復運航されています。「フェリーざまみ３」が就航しています。

連絡船

座間味港と阿嘉港を結ぶ村内便が1日に4往復、阿嘉港から渡嘉敷島の阿波連港まで延航する「ケラマ航路便」が1日に2往復運航されています。連絡船には「みつしま」が就航しています。

「ケラマ航路便」はデマンド運航のため、阿嘉港 - 阿波連港間の予約がある場合のみ就航します。利用する際には注意が必要です。

港湾施設

座間味港には、以下の施設が整備されています。

旅客待合所
フェリー岸壁
高速船浮桟橋
物揚場
小型船船溜まり

これらの施設は、港を利用する人々の利便性を高め、安全な航行をサポートしています。

脚注

参考文献

『港湾統計（年報）』国土交通省、2016年。https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00600280&kikan=00600。

外部リンク

* 座間味港 - 沖縄県土木建築部港湾課

もう一度検索