座頭市鉄火旅

『座頭市鉄火旅』(1967) 作品解説

『座頭市鉄火旅』は、1967年に公開された時代劇映画であり、勝新太郎主演の『座頭市』シリーズ第15作にあたる作品です。監督は安田公義が務めました。

あらすじ

本作は、盲目の侠客である座頭市が、旅の途中で様々な人々との出会いを通じて物語が展開していきます。今回の舞台は、とある宿場町。そこで市は、ひょんなことからお志津という女性と出会います。彼女は、この宿場町で悪事を働く一味に苦しめられており、市は彼女を助けるために立ち上がります。

道中、市は様々な人々との出会いを重ねます。清吉という若い男は、市の優しさに触れ、市を慕うようになります。また、馬造という腕利きの用心棒との出会いもあります。物語は、これらの登場人物たちがそれぞれの思いを胸に、悪に立ち向かっていく姿を描いています。座頭市は、持ち前の居合術で悪党たちをなぎ倒し、弱きを助け強きを挫く、痛快な時代劇です。

キャスト

座頭市: 勝新太郎
シリーズを通して主人公の座頭市を演じました。盲目ながらも、卓越した居合術を操り、弱きを助け強きを挫く侠客です。
お志津: 藤村志保
本作のヒロイン。宿場町で悪党に苦しめられている女性です。
清吉: 青山良彦
座頭市に助けられ、彼を慕うようになる若い男です。
馬造: 藤田まこと
腕利きの用心棒として登場。座頭市と対立する場面もあります。
お春: 水前寺清子
旅の途中で出会う女性。物語に華を添えます。
その他:
春川ますみ、明星雅子、山下洵一郎、五味龍太郎、須賀不二男、遠藤辰雄、北龍二、伊達三郎、水原浩一、高杉玄、尾上栄五郎、寺島雄作、木村玄、堀北幸夫、橘公子、東野英治郎など、豪華な俳優陣が脇を固めています。

作品の魅力

本作の見どころは、勝新太郎演じる座頭市の圧倒的な存在感です。盲目でありながら、剣術の腕は超一流というギャップが観客を魅了します。また、時代劇ならではの殺陣の迫力は、観る者を圧倒します。藤村志保をはじめとする豪華キャストの演技も見逃せません。安田公義監督の演出も冴え渡り、娯楽時代劇として高い完成度を誇っています。

併映作品

本作は、『陸軍中野学校 竜三号指令』と同時上映されました。監督は田中徳三です。

まとめ

『座頭市鉄火旅』は、座頭市シリーズの中でも特に人気の高い作品の一つです。時代劇ファンはもちろん、時代劇をあまり観ない人でも楽しめる作品です。座頭市が繰り広げる痛快なアクションと、人情味あふれる物語をぜひお楽しみください。

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