庭坂駅

庭坂駅について

庭坂駅（にわさかえき）は、福島県福島市の町庭坂字狐林に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）奥羽本線の駅です。この駅は「山形線」の愛称区間の一部で、福島と米沢を結ぶ路線の中核にあります。特に板谷峠の福島側の麓に設けられており、開業当初からこの地域の重要な交通拠点としての役割を果たしてきました。

歴史

この駅の歴史は1899年（明治32年）の開業から始まります。3月に初代駅舎が完成し、同年5月15日に奥羽南線が福島と米沢間で開通するにあたり、庭坂駅も運行を開始しました。1978年には貨物取扱が廃止され、1984年には荷物の取扱も終了しました。その後、駅は無人化され、1987年に国鉄分割民営化によってJR東日本の運営する駅となります。1993年には完全に無人駅となり、2003年には新しい駅舎が竣工しました。

駅の構造

現在、庭坂駅は福島駅が管理する無人駅です。駅舎の北側には単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線が建設されており、合計で2面3線を持つ地上駅となっています。3番線の北には保線用の留置線が配置されています。跨線橋があり、異なるホーム間のアクセスが容易になっています。特に、福島運転免許センターや福島自動車学校が近くにあるため、これらの施設を利用する人々に便利な位置にあります。

かつての蒸気機関車時代

庭坂駅は、かつての蒸気機関車の時代においては、峠越えの機関車の基地としての役割を担っていました。北側には庭坂機関区が存在し、転車台や扇形車庫を有していました。機関区が廃止された後も広大な敷地が残り、長いホームは当時の名残を感じさせます。1番線の福島寄りには、レンガ造りのランプ小屋も今なお残っています。この地区は機関区跡地に住宅地が建設されたため、周囲は扇状に広がっています。

利用状況

2004年度のデータによると、庭坂駅の乗車人員は1日平均348人で、地域の交通の一端を支えています。利用者の中には、近隣の運転免許センターや自動車学校を訪れる人々が多く含まれています。

駅周辺の環境

庭坂駅は福島市街の端に位置しており、周囲には福島運転免許センター、福島自動車学校、バス停などが存在します。南側には庭坂駅前バス停や、庭坂郵便局、クリニックも位置しており、生活に必要な施設が整っています。北側には福島運転免許センターや吾妻自動車教習所もあり、特に学生や新免許取得者に利用されています。

まとめ

庭坂駅は、福島県福島市にある重要な交通拠点であり、歴史的にも意義のある駅です。かつては蒸気機関車の基地として栄えていた場所であり、現在も地域の交通に寄与している無人駅として、その役割を果たし続けています。

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