廈門翔安国際空港

廈門翔安国際空港

廈門翔安国際空港（アモイしょうあんこくさいくうこう、中国語: 厦门翔安国际机场、英語: Xiamen Xiang'an International Airport）は、中国福建省廈門市翔安区に建設中の新しい国際空港です。既存の廈門高崎国際空港の代替として、廈門市の主要な空の玄関口となる予定です。高崎空港も引き続き利用されますが、国際線と国内線の大部分は新空港に移転し、高崎空港は貨物、フィーダー旅客、チャーター便、航空機整備などに特化した空港として再編されることになります。

新台湾'>[空港]]は翔安区の大嶝島に位置し、北は泉州、南は南安に面しています。廈門中心部から約25km、泉州中心部から約44km、漳州中心部から約72kmの距離にあります。また、[[中華民国]の金門島からはわずか15kmと、非常に近い場所に位置しています。

名称について

中国の多くの空港は、都市名と地名を組み合わせて命名されます。そのため、この空港も一般的には「廈門翔安国際空港」と呼ばれていますが、正式名称は当面「廈門新空港」とされています。地元の一部からは、閩南地域全体のハブ空港としての役割を強調するために「廈門閩南国際空港」という名称が提案されたり、空港の一部が泉州海域に位置していることから「廈門泉州国際空港」という名称が提案されたりしたこともあります。また、「廈門第二空港」、「廈門大嶝島国際空港」、「廈門陳嘉庚国際空港」と呼ばれることもあります。

歴史

2007年、福建省南部の航空拠点である廈門高崎国際空港と泉州晋江国際空港が飽和状態に近づき、拡張が困難になったため、福建省政府は新たな大規模空港の建設を決定しました。同年7月には、新空港の用地選定が始まり、廈門、漳州、泉州などが検討された結果、大気の質が良く騒音の影響が少ない廈門市翔安区の大嶝島周辺が最適と判断されました。

2011年には、新空港周辺海域の埋め立て準備が開始され、用地取得が進められました。2013年3月には、新空港が澎湖金馬地区を中心とした台湾との共用が検討されているとの報道がありましたが、廈門市長はこれを否定しました。しかし、将来的には台湾からの旅行者の利便性向上に繋がるだろうと述べています。同年7月には、新空港のマスタープランが華東民用航空局と空軍南京軍区に送付され、承認されました。2013年12月には、福建省海洋水産部が「大嶝航空都市第二期プロジェクト海域使用許可申請書」を提出し、省政府の承認を得て、新空港の埋め立て工事が正式に開始されました。2014年4月には、空港高速道路事業が着工しました。2015年9月には、新空港ターミナルの設計案が発表されました。2019年9月13日には、新空港のマスタープランが中国民用航空局によって正式に承認されました。

施設

第1期工事では、空港面積は31㎢で、そのうち26㎢が埋め立てによって造成されます。3,800mの滑走路3本が計画されており、ターミナルビルは66万㎡で、閩南地方の伝統的な大厝建築様式で設計されています。第1期は2023年に完成予定で、エアバスA380などの大型機を含む旅客機177機と貨物機28機を収容できるエプロンが建設されます。2030年までに年間6,200万人の乗客と100万トンの貨物を取り扱い、第2期が完成する2040年までには、南側に3,800mの滑走路を4本追加し、年間8,500万人の乗客と200万トンの貨物を取り扱うと予測されています。これは、現在の北京首都国際空港に匹敵する規模となります。また、将来的には廈門軌道交通3号線で市内と接続される予定です。

懸念点

金門空港からわずか10kmしか離れていないため、空域の約7割が重複しており、航空安全上の懸念が指摘されています。

関連項目

廈門高崎国際空港
廈門航空
廈門軌道交通
国際空港の一覧
アジアの空港一覧

外部リンク

厦门国际航空港集团

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