建設局 (琉球政府)

琉球政府建設局について

琉球政府建設局は、地域のインフラ整備を担った行政機関です。1965年8月1日の機構改革によって、それまで存在した建設運輸局から分離・独立する形で発足しました。建設局は、道路、港湾、建築物など、人々の生活基盤を支える様々なインフラの整備を所管し、沖縄の発展に大きく貢献しました。

所掌事務

建設局の主な所掌事務は以下の通りです（1972年5月14日現在）。

建築に関すること：公共施設や住宅などの建築に関する計画、設計、工事の監督などを行います。
都市計画に関すること：都市の健全な発展のための計画策定や、土地利用に関する規制などを行います。
港湾建設に関すること：港湾施設の整備や維持管理を行います。
政府の行う建設工事に関すること：政府が発注する様々な建設工事の計画、設計、監督を行います。
政府の補助に係る建設工事の指導に関すること：政府が補助金を交付する建設工事について、技術的な指導や助言を行います。
土地建物取引業に関すること：宅地建物取引業に関する許可や監督を行います。

組織

建設局は、局長を頂点として、以下の組織で構成されています（1972年5月14日現在）。

局長直属
総務課：局内の人事、会計、文書管理などを行います。
土木建築部
土木課：道路、河川、橋梁などの土木工事に関する計画、設計、監督を行います。
建築課：建築物の計画、設計、工事の監督を行います。
都市計画課：都市計画に関する調査、計画策定、規制などを行います。
工事部
建設管理課：建設工事の進捗管理や品質管理を行います。
土木設計課：土木工事の設計を行います。
建築設計課：建築工事の設計を行います。
工事課：建設工事の施工を行います。
支分部局
建設事務所：各地域における建設工事の実施や管理を行います。
附属機関
材料試験所：建設工事に使用する材料の品質試験を行います。

建設局には、外局は存在しませんでした。

参考文献

照屋栄一『沖縄行政機構変遷史 明治12年～昭和59年』照屋栄一、1984年8月15日。NDLJP:9775065。

関連項目

琉球政府
行政主席

外部リンク

* 沖縄県公文書館

建設局は、その活動を通して、沖縄の社会基盤の整備に大きく貢献しました。その歴史は、沖縄の戦後復興と発展の歴史を語る上で欠かせないものです。

もう一度検索