式守与太夫 (8代)

8代式守与太夫（はちだい しきもり よだゆう）の人物像

8代式守与太夫は、1892年7月6日に東京に生まれました。彼の本名は伊藤喜三郎で、父が経営する銭湯の三男として育ちました。大相撲においては伊勢ノ海部屋からキャリアをスタートし、その後錦島部屋に所属しました。彼は初めて土俵に上がったのは1902年で、当時は式守要人の名前で行司として活動し始めました。

初期のキャリア

1902年に行司としての初土俵を踏み、その後すぐに番付にも名前が掲載されました。最初は式守要人の名義でしたが、1913年春場所から1915年春場所にかけて兵役に就いていたため、番付から一時姿を消すことになります。その間には青白房（十両格）まで昇格しましたが、1918年の夏場所では再び姿を現し、幕内行司に昇格を果たしました。

その後、1919年の春場所には式守要人に再改名し、1929年春には再び式守喜三郎に改名しました。彼の名前の変遷は、相撲界での彼の立場を示す重要なものでした。

三役格行司としての活躍

1936年には8代式守与太夫を襲名し、その後1939年にはついに三役格に昇進しました。以降、1959年までの約20年間、三役格行司としての地位を維持し続けましたが、残念ながら立行司としての昇進は果たせませんでした。この点は、彼の生涯においての一つの大きな課題でもありました。

定年退職とその後

行司には定年制度が導入されることになり、彼は1959年11月に67歳で定年退職を迎えます。退職の際には、同じく引退する4名の行司と共に引退相撲を行うこととなりました。この時点で彼の相撲界への貢献は一つの幕を下ろしましたが、その後の消息は不明となっています。

人柄と影響

式守与太夫は、行司としてだけでなく、相撲界のあり方にも影響を与えた人物です。彼の仕事に対する真摯な姿勢や相撲に対する情熱は、多くの後輩行司たちに受け継がれていきました。彼の存在は、相撲の伝統と文化を守る上で欠かせないものとなっています。相撲ファンや関係者の間で、彼のことを知る人々は多く、今日はその存在をしのぶ声が聞かれます。

まとめ

8代式守与太夫は、長年にわたって大相撲の世界で活躍した行司であり、相撲界における彼の功績は評価されています。彼の生涯を振り返ることで、相撲の魅力やその歴史を知ることができるでしょう。相撲ファンはもちろん、一般の人々にとっても彼の物語は興味深いものです。

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