式守勘太夫 (12代)

12代式守勘太夫の人物像と相撲界での功績

12代式守勘太夫（しきもり かんたゆう）、本名：菊池浩は、1968年11月15日生まれの大相撲の行司です。東京で育ちましたが、宮城県伊具郡丸森町にルーツを持ち、この町を出身地としています。彼は朝日山部屋に所属しており、血液型はA型です。

彼の育成と矯正の歩み

勘太夫はもともとは左利きでしたが、相撲界では右利きの行司が主流であるため、入門前に6年間の矯正を経ています。この努力が、彼自身の成長に大きく寄与しています。

特徴的な装束

勘太夫の装束は、上半身が赤や紫、下半身が白といったツートンカラーが特徴で、多彩なデザインの装束を持つことで知られています。特に、伊達政宗をイメージした水玉模様の陣羽織は、その美しさから彼の中で特別な存在となっています。

基礎から順調に昇進

彼は、行司職において確かなキャリアを築いてきました。2001年には8代式守錦之助を名乗り、その後は与太夫を襲名し、2019年には12代式守勘太夫として確立されました。彼の名跡を受け継いだことは、相撲界でも大きな注目を浴びました。

部屋の移籍と病気

彼のキャリアは順調とは言えない部分もあります。入門した伊勢ヶ濱部屋が閉鎖されたため、高島部屋、春日山部屋、そして追手風部屋という3つの移籍を経験しました。そんな中でも、相撲にかける情熱は変わらず、再度の移籍を経て2022年には朝日山部屋へと移りました。

また、2018年には体調不良により連続休場を余儀なくされました。この年、ギラン・バレー症候群に苦しむことになり、療養中は病名が非公開でしたが、6月に退院し、9月には土俵に復帰しました。

特別な瞬間と交流

彼の行司としての仕事は、天覧相撲でも大きな注目を浴びました。2019年の天覧相撲では、天皇陛下ご夫妻が彼の担当場所である与之吉の健康について気遣われる場面もありました。この瞬間は、行司という職業の重みを実感させます。

持ち物へのこだわり

勘太夫は、伝統的な行司の道具にも特別な愛着を持ち、譲り受けた軍配を使用することでも知られています。特に、16代木村玉光が使用していた軍配や、天龍神社から贈られた軍配については、書には画家・富永成風による雷鳥の描画が施されています。

まとめ

勘太夫は、相撲界の中で数々の経験を経て成長した実力者であり、多くのファンから支持を受ける人物です。彼の人生と努力は、相撲を支える行司の重要性を再確認させてくれます。

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