式守錦之助

行司名跡：式守 錦之助

式守 錦之助（しきもり きんのすけ）は、日本の伝統的な大相撲における行司名跡の一つであり、長い歴史を誇ります。この名跡は、明治時代初期に設立され、特に明治30年代までは伊勢ノ海部屋系の行司により使用されていました。名跡を保持する行司たちは、競技の公正を保つ重要な役割を持っています。

歴史的背景

式守 錦之助は、初代が9代目の式守伊之助の初名であったことから、その重要性が伺えます。また、この名跡の持ち主である行司たちは、代々三太夫や式守與之吉といった名跡の行司と密接に関連していました。式守家系は特に伊勢ノ海部屋の流れを汲んでおり、その伝統を重んじる姿勢が続いています。

名跡を継承した2代目行司はのちに19代木村庄之助の名で知られることになります。さらに、4代目も16代式守伊之助として後に名を馳せました。特に7代目の行司は、この名跡を30年以上にわたり名乗り続け、その間に三役格行司に昇格し、1990年1月にはその役割を果たしました。

最近の動向

近年、式守 錦之助を名乗る行司は、主に時津風一門や立浪一門に所属しています。特に注目されるのは2001年1月場所において、式守国浩が高島部屋に所属し、8代目として名を受け継いだことです。彼は十両格に昇進し、2009年1月場所には幕内格へも昇格しました。彼はその後12代式守與太夫も襲名し、名跡の名声をさらに高める役割を果たしています。

本名は菊池浩で、彼はその専門的な技術と知識により、相撲ファンや関係者から多くの支持を受けています。式守 錦之助は、ただの行司名跡にとどまらず、相撲界の重要な文化的遺産の一部と言えるでしょう。

行司たちは、相撲の試合を裁く際の公正さと権威を象徴しており、彼らの存在なくしては、相撲の歴史的な行事は成り立ちません。式守 錦之助の名跡には、そのような歴史を背負う一つ一つの行司が存在しているのです。今後もこの名跡が相撲界でどのように発展していくのかが期待されます。

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