式守錦太夫 (12代)

式守 錦太夫（しきもり きんだゆう）

式守錦太夫は、1973年4月29日に千葉県柏市に生まれた大相撲の幕内格行司です。本名は押田裕光で、血液型はA型。彼は放駒部屋に所属しており、元関脇の麒麟児（19代北陣）を義理の叔父に持つなど、相撲界の一員としての豊かな背景を持っています。

人物と経歴

もともと力士を目指していたものの、身長が規格に達していなかったため、柏市立柏中学校時代に麒麟児から行司としてのスカウトを受けました。1989年3月場所で式守裕光の名で初土俵を踏み、その後、着実に昇進を果たしていきます。1996年1月には当時の行司名である式守慎之助（4代）を襲名しました。

彼のキャリアは順調に進展し、2006年には十両格に昇進。その後、2013年には二所ノ関部屋が閉鎖され、松ヶ根部屋に移籍します。2014年1月、ついに幕内格へ昇進し、同時に式守錦太夫（12代）を襲名。これにより、相撲界でも重要な役割を担うことになりました。さらに、2014年12月には、松ヶ根部屋の師匠が12代二所ノ関を襲名したため、再び二所ノ関部屋に戻ることになります。

式守錦太夫のスタイルは独自で、軍配は29代木村庄之助から譲り受けたもので、「中道実相」と記されています。この言葉には、公平性や中立性を重視する姿勢が込められています。また、彼は本場所中には土俵上での裁きだけでなく、場内アナウンスの役割も果たしており、観客とのコミュニケーションを大事にしています。

しかし、キャリアの途中には予期せぬ出来事もありました。例えば、2014年5月場所の6日目には、付け人からの情報ミスで土俵入りに遅刻するというハプニングが発生し、急遽別の行司に先導を依頼する事態となりました。このようなエピソードも胸に秘めつつ、彼は日々の役割を果たし続けています。

趣味と現在

趣味はプロレス観戦で、熱心なファンでもあります。彼の情熱は相撲にも反映されており、行司としての責務を全うする姿勢からは、その愛情が伝わってきます。

2022年1月には二所ノ関部屋が再び改称され、放駒部屋に所属することとなりました。これにより、新しい環境でもさらなる成長が期待される中、式守錦太夫は相撲界で重要な役割を果たしていくことでしょう。私たちファンは、彼の今後の活躍を見守り続けたいと思います。

• - 相撲への情熱と独自のスタイルが光る式守錦太夫。彼の歩みを通じて、相撲の魅力も再確認されます。

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