式守慎之助

式守慎之助とその襲名者の歴史

式守慎之助（しきもり しんのすけ）は、大相撲における行司の名跡の一つであり、特に二所ノ関部屋から襲名されてきた伝統を持ちます。この名跡の特徴は、十両格以上でなくても襲名できる点です。これにより、様々な経歴を持つ行司がこの名跡を受け継いできました。

襲名者の経歴

初代式守真之助

初代は、最高位として三役格に位置していました。彼は式守真之助という名で名乗り、後に5代目である式守錦之助を襲名します。さらに、7代式守錦太夫、9代式守与太夫としても知られ、相撲界の重要な人物でした。また、彼は関脇房錦勝比古の養父でもあります。

2代式守慎之助

2代目は初代の養子として1958年から1984年まで名乗りました。彼もまた最初は「真之助」という名で、後に「慎之助」に改名しました。この期間に、9代式守錦太夫、28代式守伊之助、29代木村庄之助といった名跡を襲名と、数々の功績を残しています。

3代式守慎之助

3代目も最高位は三役格であり、1985年から1994年まで名乗りました。その後、1994年に10代式守錦太夫を襲名し、2005年7月場所で引退しました。当代の行司としても、相撲界に寄与した重要な人物でした。

4代式守慎之助

4代目は2代目の弟子として、1989年に初土俵を踏みました。彼は1996年から2013年まで式守慎之助を名乗り、本名は押田裕光です。千葉県柏市出身で、二所ノ関部屋から松ヶ根部屋、その後また二所ノ関部屋に所属しました。彼は叔父にあたる麒麟児和春（垂沢和春）を持つことでも知られています。2014年には12代式守錦太夫に襲名しました。

5代式守慎之助

現在の行司である5代目は、1992年11月に初土俵を踏みました。彼は十両格として活躍し、2014年1月から式守慎之助として名乗っています。彼の本名は水谷洋二で、鹿児島県出身です。片男波部屋から松ヶ根部屋、二所ノ関部屋を経て、放駒部屋に所属しています。

まとめ

式守慎之助という名跡は、過去多くの行司たちによって受け継がれ、各々が相撲界での地位を築いてきました。こうした行司たちの努力が、相撲の伝統を支えているといえるでしょう。歴史を通じて彼らが果たした役割は、相撲文化の発展に大きな影響を与えてきました。

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