式秀部屋

式秀部屋について

式秀部屋（しきひでべや）は、日本[[相撲協会]]に属する相撲部屋で、出羽海一門に所属しています。この部屋は、1989年に設立され、以来多くの力士たちを育成してきました。

歴史の概略

式秀部屋は、1988年に現役を退いた13代錣山（元小結・大潮）が、1989年に年寄名跡「式守秀五郎」を襲名したことから始まりました。1992年には時津風部屋から独立して式秀部屋が設立され、この部屋名の由来は、行司の家名「式守」と「秀五郎」の一文字を取ったものです。この名称は、他の部屋名と混同されないようにするための工夫でもあります。

部屋は九州にゆかりがあり、毎年九州場所の際には地元北九州市に宿舎を構えていました。そこで、観客に向けたちゃんこの振る舞いや稽古見学といった地域イベントを展開してきました。2003年には、後援会の支援により「式秀部屋相撲研修センター」が設立され、地域との深い関わりを持ちましたが、2013年に閉鎖されました。

10代式秀の方針

2013年には10代目が部屋を引き継ぎ、以降は「明るく・楽しく・元気よく」をモットーにしたユニークな教育方針を掲げ、力士たちの個性を引き出す指導を行っています。例えば、稽古中には「無理をしないで！」と声を掛け、力士たちのやる気を引き出すなど、現代っ子向けのアプローチを取り入れています。

個性的な四股名

式秀部屋の特徴の一つに、個性的な四股名の付け方があります。爆羅騎 源氣や桃智桜 五郎丸、宇瑠虎太郎といった力士たちは、ユーモアを交えた名前が特徴です。こうした命名は、単に力士の個性を表現するだけでなく、マスメディアからの注目や話題性をも生んでいます。一方で、これらの四股名は、部屋の運営における方針とも関連しており、出世の実績と関連づけられることもあります。

トラブルの歴史

しかし、式秀部屋は他にも多くの問題を抱えてきました。例えば、所属する力士による八百長行為が報じられたこともあります。また、2020年には部屋の力士たちが集団で脱走する騒動があり、これは師匠である10代式秀の体調不良に関連しているとされています。力士たちは、女将による過剰な干渉に対し不満を抱いており、その結果集団脱走に至ったのです。

まとめ

式秀部屋は、その独自の教育方針や個性的な四股名で注目される一方で、様々なトラブルや問題にも直面しています。これからの動向にも目が離せません。相撲という伝統ある競技の中で、式秀部屋がどのように進化していくのか、多くのファンが期待を寄せています。

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