引ク押ス

引ク押ス

『引ク押ス』は、2011年10月5日に任天堂から発売されたニンテンドー3DS用のアクションパズルゲームです。北米では『Pushmo』、欧州では『Pullblox』というタイトルでリリースされました。本作は「引ク押ス」シリーズの第1作目にあたり、パズルゲームとしての完成度の高さと、可愛らしいキャラクターが人気を集めました。

本稿では、シリーズ3作目である『引ク押ス ワールド』についても合わせて解説します。

概要

各ステージには、遊具「ヒクオス」に閉じ込められた子供たちがいます。プレイヤーは主人公「マロ」を操作し、ヒクオスを操作してパズルを解き、子供たちを救出することが目的です。ヒクオスは、複数の図形が組み合わさった形をしており、ステージ奥に平面パネルのように配置されています。それぞれの図形を手前に引き出すことで立体的な足場が作られます。この足場をうまく利用して、子供たちのいるゴール地点を目指します。

システム

• - ブロックは最大3段階まで引き出すことができます。
• - 1段階以上引き出したブロックは、側面を持って引き出したり、押し込んだりできます。
• - ブロックに乗った状態で、真上のブロックを引き出す場合、足元のブロックより1段階少ない状態までしか引き出せません。ただし、足元のブロックが2段階以上のときは、側面から3段階まで引き出すことが可能です。
• - マロは、自分の身長と同じ高さのブロックに飛び乗ったり、自分の身長と同じ幅の隙間を飛び越えたりできます。また、低い場所に飛び降りる場合は、自分の身長の2倍以上の距離を移動できます。
• - ステージ外にある「リセットスイッチ」を踏むと、ブロックの状態が初期状態に戻ります。
• - ニンテンドー3DS本体のLボタンを押し続けると、マロの行動を一定時間まで戻せます。

しかけ

• - ヒキダシスイッチ: 踏むと、スイッチと同じ色のブロックがすべて3段階まで引き出されます。
• - マンホール: 中に入ると、同じ色の別のマンホールにワープします。ブロックで塞がれているときは使用できません。

ヒクオス工房

オリジナルのヒクオスを作成できるモードです。初期状態では16×16マス、最大で32×32マスの範囲でブロックや仕掛けを自由に配置できます。作成したヒクオスは90問まで保存可能です。

2011年11月16日に配信された更新データにより、作成したヒクオスをQRコード化し、JPEG形式の画像ファイルとして保存できるようになりました。このQRコードを読み込むことで、他のニンテンドー3DS本体でも同じヒクオスをプレイできます。

引ク押ス ワールド

『引ク押ス ワールド』は、2014年6月19日に任天堂から発売されたWii U用のアクションパズルゲームです。北米では『Pushmo World』、欧州では『Pullblox World』というタイトルでリリースされました。『引ク押ス』シリーズの第3作目にあたります。

基本的なシステムは前作『引ク押ス』と同じですが、問題はすべて新作で、以下のような新しい仕掛けやモードが追加されました。

新しい仕掛け

• - オシコミスイッチ: 踏むと、スイッチと同じ色のブロックがすべて初期状態まで押し込まれます。
• - レンドウブロック: 1つのブロックを押し引きすると、同じ色のすべてのブロックが連動して同じ状態になります。
• - ハンテンブロック: 2種類のブロックがペアになっており、一方を押し引きすると、もう一方が連動して逆の動きをします。
• - モドリブロック: 引き出した後、一定時間が経過すると自動的に押し込まれます。

世界のヒクオス会場

発売当時、任天堂が運営していたSNS「Miiverse」の機能を利用して、自作のヒクオスを投稿したり、他のユーザーのヒクオスをダウンロードしてプレイしたりできるモードでした。Miiverseのサービス終了に伴い、このモードは利用できなくなりました。

関連作品

• - 引ク落ツ - シリーズ第2作目
• - 引ク出ス ヒッパランド - シリーズ第4作目

外部リンク

• - 引ク押ス
• - 引ク押ス ワールド

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