張保皐 (潜水艦)

張保皐（SS-061）：韓国海軍初の潜水艦

張保皐（チャン・ボゴ、Jang Bogo, SS-061）は、大韓民国海軍が保有する潜水艦であり、同国初の潜水艦として知られています。ドイツの209型潜水艦をベースに設計・建造され、韓国では張保皐級潜水艦の1番艦として位置づけられています。艦名は、9世紀の新羅において強大な海上勢力を築いた人物、張保皐に由来します。

艦歴

「張保皐」は、ドイツのホヴァルツヴェルケ＝ドイツ造船（HDW）キール造船所にて建造されました。1987年に起工し、1991年9月に進水、1993年に正式に就役し、鎮海（チネ）に所在する第9戦団に配備されました。

特筆すべきは、1997年に実施された遠洋航海です。母港である鎮海基地からアメリカ合衆国ハワイまで、韓国海軍の潜水艦として初めて、単独で1万8,000kmに及ぶ長距離航海を成功させました。この航海は、韓国海軍の潜水艦運用能力を国際的に示すとともに、乗組員の練度向上にも大きく貢献しました。

設計と特徴

209型潜水艦は、その優れた設計と信頼性から、世界各国で採用されている実績のある潜水艦です。「張保皐」も、この209型をベースに、韓国海軍の要求に合わせてカスタマイズされています。静粛性に優れ、長期間の水中活動が可能なため、周辺海域における警戒監視任務や、有事の際の哨戒任務などに投入されています。

張保皐級潜水艦

張保皐級潜水艦は、「張保皐」を筆頭に、計9隻が建造されました。これらの潜水艦は、韓国海軍の潜水艦戦力の主力として、国防に大きく貢献しています。また、これらの潜水艦の建造を通じて、韓国の造船技術は飛躍的に向上し、国産潜水艦の開発へと繋がっていきました。

外部リンク

Changbogo class (209 class) submarine

関連項目

大韓民国海軍
* 大韓民国海軍艦艇一覧

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