張樹元

張樹元: 清末民初の軍人

張樹元（ちょう じゅげん）は、清末から民初にかけて活動した著名な軍人であり、主に北京政府および安徽派に属していました。字は少卿です。彼の軍歴や戦闘での決断は、中国革命の歴史に大きな影響を与えました。

学歴と初期の経歴

張樹元は新建陸軍徳文学堂を卒業した後、海外に渡り、日本の陸軍士官学校で第3期の砲兵科を学びました。教育を受けたことにより、帰国後には北洋第5鎮の砲兵第5標統や第10協協統などを歴任し、軍事の世界での地位を確立しました。

辛亥革命とその後の活動

辛亥革命が勃発すると、彼は山東において革命派の鎮圧に従事しました。1914年7月30日には、中央陸軍第5師の師長に昇進し、山東軍務幇弁としての役割を果たしました。この時期には、軍の指導者として大きな責任を負っていました。

護国戦争と濰県城の戦闘

護国戦争（第三革命）が勃発した1916年5月、張樹元は中華革命軍東北軍と濰県城で交戦を果たします。この戦闘によって、日本軍に関与された鉄道守備隊の兵士や邦人居留民に死傷者が生じる事態となりました。この出来事は日本と中国の間の外交問題へと発展し、最終的には張樹元が補給を断たれる結果となり、革命軍に屈することを余儀なくされました。彼は15日に革命軍との和議に署名し、濰県城を23日には明け渡しました。

山東督軍としての昇進

1918年8月、張樹元は護理山東督軍兼署長に昇進し、同年11月には署理山東督軍兼省長に任じられました。1919年3月には正式に山東督軍としての地位に任命され、その影響力を強めていきました。12月には北京政府将軍府の謙威将軍に任命され、北京に召還されることとなります。これにより、後任の山東督軍として田中玉が指名されました。

最後の年

1925年には臨時執政府軍務庁庁長に任命され、その後の彼の活動は近代中国の軍事と政治に強い影響を持ちましたが、1934年に彼は56歳で生涯を閉じました。彼の死は、多くの人々にとって一つの時代の終わりを意味しました。

参考文献

• - 来新夏ほか『北洋軍閥史 下冊』南開大学出版社, 2000年.
• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社, 2007年.
• - 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局, 1995年.

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