張海鵬

張 海鵬（ちょう かいほう）について

張海鵬は中華民国および満洲国における重要な軍人であり、その生涯は多くの歴史的な出来事に影響を与えました。彼は北京政府や奉天派に属し、その後満洲国の軍務に関わります。字は仙濤、別名を連渓、また綽名として張大麻子でも知られています。

初期の経歴と奉天派での活動

張海鵬は初めに盗賊の摘発に従事し、その後日[[清戦争]]を経て馬賊の馮徳麟の下に仕官しました。日露戦争が終わった後、馮徳麟に従い清朝に帰順すると、張は巡防隊の管理者に任命され、奉天講武堂で軍事教育を受けました。1910年に張作霖と知り合い、義兄弟の関係を結びました。1912年、民国が成立すると、張海鵬は第28師第55旅の旅長に任命され、1917年には張勲の復辟に反応して起義した馮徳麟が失脚した後、張作霖の配下に転属しました。

1921年には中東鉄道護路軍の副司令に就任し、1923年にはその総司令に昇進します。以後、奉天騎兵第1遊撃隊の統領などの職務を務め、1927年には遼寧の異なる重要な揚県の責任者となりました。

満洲国における活動

1931年の満洲事変において、張海鵬は関東軍に降伏し、その後独立宣言を発布。洮索辺境保安司令を名乗り、関東軍に従って行動しました。1932年には満洲国が正式に成立し、張は参議府の参議および執政府侍従武官処の武官長に任ぜられます。同年11月には陸軍上将に昇進し、1933年には熱河省の警備司令官を兼任します。それ以後も様々な重要な役職を歴任し、特に侍従武官長としての地位を保持しました。

終末とその後

1941年には武官長から退官し、その後は軍事諮議官に任命されました。満洲国が滅亡すると張海鵬は逃げ隠れ、最終的に中華人民共和国成立後に北京へ移り住みました。しかし、1951年に反革命罪で有罪判決を受け、死刑が言い渡され即日執行されました。享年は85歳でした。

参考文献

• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社
• - 王鴻賓ほか主編『東北人物大辞典 第2巻』遼寧古籍出版社
• - 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局
• - 山室信一『キメラ－満洲国の肖像 増補版』中央公論新社

もう一度検索