当別町

当別町：札幌近郊の自然豊かな町

北海道石狩振興局管内北東部に位置する当別町は、札幌市のベッドタウンとしての側面も持ちながら、豊かな自然に恵まれた町です。札幌都心部から約20～30kmというアクセスの良さも魅力の一つです。

自然と農業

町域は南北に細長く、北部は山間部、南部は石狩平野に広がる田園地帯という変化に富んだ地形をしています。北部山間部には、当別川が青山ダム、当別ダムを経て流れ下り、雄大な自然景観を形成しています。1990年には「道民の森」が開設され、自然豊かな環境は町の大きな財産となっています。

一方、南部は水田が広がり、米の生産が盛んです。さらに、花卉栽培も盛んに行われており、農業が町の基幹産業を支えています。石狩振興局内でも有数の米の生産量を誇る当別町は、農業分野において重要な役割を果たしています。

町の取り組み

当別町は、住民の健康増進にも積極的に取り組んでいます。北海道医療大学と連携し、「当別町二万人歯の健康プロジェクト」を推進するなど、住民福祉の向上に力を入れています。

歴史と文化

町名は、当別川のアイヌ語名「トペッ（to-pet）」に由来すると言われています。江戸時代には、厚田村と共にアイヌの人々と交易が行われていた歴史があり、アイヌ文化との深い繋がりを持っています。明治時代には仙台藩伊達家による開拓が始まり、現在もその縁が姉妹都市提携という形で残されています。1979年にはスウェーデンヒルズ計画が策定され、北欧風の街並みが造成され、独特の景観が形成されました。

町の施設とインフラ

1970年に建設された当別町役場は、老朽化と耐震基準、バリアフリーへの対応不足から、新庁舎の整備が検討されています。町内には、北海道医療大学当別キャンパスをはじめ、高等学校、中学校、小学校、幼稚園、保育所などが整備され、教育環境も整っています。

交通面では、JR札沼線（学園都市線）が町の中心を通り、当別駅、太美駅、北海道医療大学駅が利用可能です。2020年に札沼線の区間廃止により、バス路線の充実が図られ、当別ふれあいバスをはじめ、周辺市町村との連携バスも運行されています。国道275号、国道337号、国道451号などが町内を通っており、道路網も比較的整備されています。2017年には「道の駅とうべつ」が開設され、観光拠点としても機能しています。

観光と名所

当別町には、ダム湖である当別ふくろう湖（当別ダム）、青山貯水池（青山ダム）などの自然スポットに加え、「道の駅とうべつ」や「ふとみ銘泉 万葉の湯」といった観光施設があります。「道民の森」も自然散策に最適な場所です。夏至祭などのイベントも開催され、地域住民の交流を深める場となっています。また、ロイズコンフェクトの工場なども存在し、観光客にも人気です。

経済

当別町の経済は、農業（米、花卉）、林業が中心です。近年は、札幌市への近さを活かし、ベッドタウンとしての機能も高まっています。町の商工会や農業協同組合が地域の経済活動を支えています。

姉妹都市・提携都市

当別町は、スウェーデン王国レクサンド市（姉妹都市）、大崎市（宮城県、姉妹都市）、宇和島市（愛媛県、姉妹都市）、伊達市（北海道、歴史兄弟都市提携）と友好関係を築いています。

このように、当別町は自然、歴史、文化、そして現代的な発展が調和した魅力的な町です。今後ますますの地域活性化が期待されます。

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