往還町

往還町（おうかんちょう）

往還町は、愛知県名古屋[[市]]東区に存在した地名です。この町は、東西方向に伸びる町筋であり、手代町の南に位置していました。西は水筒先筋、東は車道筋に接しており、交通の要所としても機能していました。

歴史

往還町は、江戸時代には「往還町筋」と呼ばれていました。独立した町として成立したのは、明治初頭のことです。この町名が誕生した背景には、往還方手代衆の屋敷地であったという歴史があります。天明5年には、その屋敷が火災で焼失したことを契機に、この地は諸士の屋敷地として利用されるようになりました。

沿革

明治初年：愛知郡往還町として成立。
1878年（明治11年）：
12月20日：名古屋区の成立に伴い、名古屋区往還町となる。
12月28日：十軒小路および三軒小路を編入。
1889年（明治22年）：10月1日、名古屋[[市]]の成立に伴い、名古屋[[市]]往還町となる。
1908年（明治41年）：4月1日、東区に編入され、東区往還町となる。
1941年（昭和16年）：12月10日、水筒先町・手代町の各一部を編入すると同時に、一部が水筒先町・手代町および車道町に編入される。
1951年（昭和31年）：5月、往還町19番地において、愛知大学が中京女子短期大学の旧校舎および旧校地を買収し、名古屋分校の拡張を行った。
1981年（昭和56年）：9月13日、全域が筒井二丁目に編入され、往還町としての歴史を終えました。

町名の由来

町名の由来は、かつてこの地に存在した往還方手代衆の屋敷地にあります。この地域が、歴史的に重要な役割を担っていたことを示しています。

字一覧

1932年（昭和7年）に愛知県教育会が発行した『明治十五年愛知県郡町村字名調』によると、当時の名古屋区往還町には以下の字が存在していました。

三軒屋（さんげんや）
拾人屋敷（じゅうにんやしき）
御畳町（おたたみまち）

脚注

この地域は、名古屋の歴史において重要な役割を果たしてきたことが伺えます。特に、愛知大学の名古屋分校が設置された場所としても知られています。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年3月8日。ISBN 4-04-001230-5。
名古屋[[市]]計画局『なごやの町名』名古屋[[市]]計画局、1992年3月31日。

関連項目

* 名古屋[[市]]の地名

往還町は、その歴史の中で、名古屋の発展に深く関わってきた地域であり、その名は現在も地図や記録の中に残っています。この町の歴史を知ることは、名古屋の歴史を理解する上で非常に重要です。

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