後藤脩

後藤脩（ごとう しゅう）は、1879年（明治12年）8月11日に生まれ、1957年（昭和32年）1月15日に没した、日本の実業家であり政治家です。衆議院議員として一期当選（三重県第二区選出）を果たし、三重県松阪市長も務めました。また、日本出版社長としても活躍しました。

生い立ちと事業

後藤脩は、鳥取県会見郡彦名村（現在の米子市）の出身で、後藤綾の弟にあたります。詳しい学歴は不明ですが、1903年（明治36年）に三重県津市で出版業を始め、1906年（明治39年）には「合資会社三重出版社」として組織を改めました。1924年（大正13年）には「三重出版社株式会社」に組織変更し、自ら社長に就任しました。出版業の傍ら、南勢新聞社の常務取締役や松阪信用組合の理事なども兼任し、地域社会の発展に貢献しました。さらに、松阪町会議員、松阪市会議員、三重県会議員、同参事会員といった公職も歴任しました。

政治家としての活動

1932年（昭和7年）、第18回衆議院議員総選挙に立憲政友会から出馬し、当選しました。その後、1941年（昭和16年）から1946年（昭和21年）まで松阪市長を務めましたが、戦後、公職追放の対象となりました。追放解除後の1955年（昭和30年）には再び松阪市長に選出され、在職中の1957年（昭和32年）に生涯を閉じました。

その他の活動

後藤脩は、実業界でも幅広い活動を行い、笹川紡織株式会社の取締役や合同瓦斯株式会社の取締役なども務めていました。

人物像

書画や写真を趣味とし、禅宗を信仰していました。住まいは三重県松阪市本町にありました。

家族

妻はいと（1880年 - ?、三重、倉田駒之助の二女）で、息子がいました。

参考資料

通俗経済社編『最新業界人事盛衰録』通俗経済社、1931年。
『第一回乃至第二十回総選挙 衆議院議員略歴』衆議院事務局、1940年。
人事興信所編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。
衆議院・参議院編『議会制度七十年史 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1962年。
* 衆議院、議院編『議会制度七十年史 第11』大蔵省印刷局、1962年。

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