徐庸徳

徐 庸徳 (ソ・ヨンドク)

徐庸徳（ソ・ヨンドク）は、1989年9月10日生まれの大韓民国出身のプロサッカー選手で、主にミッドフィールダー（MF）として知られています。彼のサッカーキャリアは幼少期に始まり、彦南高校在学中にその才能を開花させました。2007年には、大統領金杯の決勝で見事な活躍を見せ、決勝点を挙げるなど、注目を集めました。

大学時代には延世大学校に進学し、2009年の夏季ユニバーシアードで韓国代表チームの一員として踊り出るとともに、FIFA U-20ワールドカップでも活躍し、チームをベスト8に導きました。この頃には、同期選手として崔正漢や金民友と共に成長した彼は、早くからプロとしての道を歩むことを決意しました。

2009年6月、徐はJリーグの大宮アルディージャにプロ契約を結びましたが、尊敬する監督の解任が影響し、期待した出場機会を得ることができませんでした。翌年の2010年にはFC東京に期限付きで移籍し、そこで初めての出場を果たします。しかし、ケガの影響で出場機会は限られ、U-21韓国代表からは外れる結果となりました。

徐のキャリアが大きく変わったのは、2011年にカターレ富山に完全移籍したときでした。ここでは中盤の中心選手として多くの試合に出場。鋭いドリブルや正確なクロス、ミドルシュートを武器に、チームの攻撃を活性化させる役割を果たしました。特に、2013年のJ2第37節熊本戦で放った無回転シュートは、J2月間ベストゴールにも選出され、その実力を証明しました。

2014年7月には蔚山現代FCに移籍し、さらなる活躍を続けました。2016年にはFC安養に移り、兵役中もプレーが続けられる牙山ムグンファFCに加入。この間に国際舞台での経験も積み、2020年にはベトナムのホーチミン・シティFCと契約を結ぶことになりました。

徐は日本でのプレーを経て、日本語を習得し、日常会話のレベルに達しています。通訳なしでインタビューを行うほどの能力を持ち、日本と韓国の両方でファンから愛されている選手です。彼の多様な背景と国際的な経験は、彼のプレーのスタイルにも影響を与えています。サッカーにおける彼の個人的な成績は、U-18韓国代表やU-19韓国代表としての戦績だけでなく、JリーグやKリーグでの出場や得点記録にも表れています。

彼の歩みは、サッカー選手としての努力、挑戦、成功の物語であり、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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