御在所ロープウエイ

御在所ロープウエイの概要

御在所ロープウエイは、三重県三重郡菰野町に位置する湯の山温泉から御在所岳の山頂（9合目）までを結ぶロープウェイです。このロープウエイは三重交通の子会社である御在所ロープウエイ株式会社によって運営されており、運行距離は約2.1キロメートル、標高差は約780メートルとなっています。独特な複線自動循環式の運行システムを採用しているため、利用者は快適な空中散歩を楽しむことができます。

歴史的背景

このロープウエイは1959年に開業しました。当初は三重交通が計画を進め、別のルートが考案されていましたが、運搬能力の問題から現在のルートに変更されました。開業以来、観光名所として多くの人々に利用され、地域の発展にも寄与してきました。1960年には、ロープウエイに併設される形で観光リフトも開業しました。これにより、山上公園から御在所岳の山頂までのアクセスがより便利になりました。

空中散歩の魅力

ロープウェイの運行中には、湯の山温泉の街並み、菰野や四日市市街地、さらに遠くには伊勢平野や伊勢湾までも視界に入ります。特に美しいのは、御在所岳独特の奇岩や、時期によっては見ることができるカモシカです。客はこの景色を楽しみながら、12分間の乗車を体験できます。ロープウェイを降りた後は、リフトで8分の距離で頂上に行くか、または登山をして自らの足で攻略することも可能です。

冬の楽しみ

冬期には御在所スキー場が運営され、スキーやスノーボード愛好者にとって絶好のスポットとなります。スキー場には初心者向けのゲレンデも設置されており、広範囲にわたって楽しむことができます。また、利用者のための第2リフトもスキー場の営業日に合わせて運行されています。

鉄塔の魅力

御在所ロープウエイの特徴の一つは、支持する鉄塔です。中でも6号鉄塔は高さ61メートルあり、日本で最も高い鉄塔として知られています。この白い鉄塔は「白鉄塔」と呼ばれ、2019年にはこの鉄塔をモチーフにしたマスコットキャラクター「ブラン」も制定されました。

アクセス情報

アクセス方法も充実しており、近畿日本鉄道の湯の山線からの路線バスや、自動車でのアクセスが便利です。特に、新名神高速道路の菰野ICからは約10分で到着できるため、気軽に訪れることが可能です。

文化的な側面

御在所ロープウエイは、映画『男はつらいよ フーテンの寅』のロケ地としても知られており、多くの文化的な側面を持っています。校歌にロープウエイが歌われている小学校もあり、地域と共に成長してきた観光名所です。これからも多くの観光客に「空の散歩」というユニークな体験を提供し続けることでしょう。

もう一度検索