御嶽宿

御嶽宿（みたけじゅく）は、江戸時代に整備された中山道における49番目の宿場町です。美濃国可児郡御嵩村（現在の岐阜県可児郡御嵩町）に位置し、交通の要衝として栄えました。

歴史

御嶽宿は、願興寺の門前町として発展しました。中山道が制定された当初からの宿場であり、多くの旅人が行き交い、宿場町として賑わいを見せました。尾張藩の領地であり、1843年時点での記録によると、人口は約600人、家数は66軒、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠28軒が存在していました。

文化財

御嵩宿には、歴史を物語る貴重な文化財が残されています。
御嵩宿制札: 当時の法令や規則が記された制札。
御嵩宿問屋千木秤: 宿場における物資の取引に使用された秤。
これらの文化財は、御嵩町の指定重要文化財となっています。

アクセス

御嶽宿へのアクセスは、名鉄広見線の御嵩駅が最寄り駅となります。駅から徒歩で宿場町へ向かうことができます。

史跡・見どころ

御嶽宿とその周辺には、数多くの史跡や見どころがあります。
御嶽宿本陣跡: 本陣は、大名や幕府の役人などが宿泊した施設。
中山道みたけ館: 岐阜県内、特に御嵩町内の中山道関連の展示が充実している資料館。入館は無料。
願興寺（蟹薬師）: 癌封じのご利益がある寺として知られています。
愚渓寺: 静寂に包まれた古刹。
鬼の首塚: 鬼退治伝説にまつわる塚。鎌倉時代初期、鬼岩の岩窟に住み着き悪行を重ねていた「鬼の太郎」を、地元の豪族である交告源吾盛康の家臣が蟹薬師のお告げによって退治しました。その首を京へ運ぶ途中、首桶が重くなり、やむなくこの地に埋めたと伝えられています。
顔戸城址: 戦国時代の山城跡。
比衣一里塚跡: 江戸時代に街道に沿って設置された一里塚の跡。

隣の宿

中山道
細久手宿 - 御嶽宿 - 伏見宿

御嶽宿は、歴史と文化が息づく魅力的な宿場町です。中山道を歩き、当時の面影を感じてみてはいかがでしょうか。

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