御牧克己

御牧 克己のプロフィール

御牧 克己（みまき かつみ）は1947年1月30日に生まれた日本の著名な仏教学者であり、特にチベット仏教の研究において広く知られています。彼は京都大学の名誉教授として長年にわたり教育・研究活動を行い、その影響力は国内外で評価されています。

学歴

御牧氏は、1969年3月に京都大学文学部哲学科を卒業しました。専門は仏教学であり、その後、同大学院の宗教学専攻に進学し、1971年3月に修士課程を修了しました。その後、博士課程に進学し、1972年にはフランス政府による給費留学生としてパリ第3大学のインド学専攻博士課程に編入しました。1975年6月、彼は同大学で博士号を取得し、仏教の研究をさらに深めるための準備を整えました。

職歴

彼のキャリアは1975年12月から始まり、京都大学人文科学研究所で助手としての職務に就くこととなりました。1982年4月には京都大学文学部哲学科の助教授として迎えられ、1992年1月には教授に昇進し、そこで仏教学講座を担当しました。更に、1996年4月からは大学院文学研究科で教授として文献文化学専攻の仏教学専修および東洋古典学講座を指導しました。2010年に定年退任し、名誉教授としてその業績が認められました。

学外における役職

彼は学外でも重要な役職を務めており、2006年には日本学士院の会員に選ばれました。これは彼の学問的な貢献を評価するものであり、仏教学に対する彼の深い理解を証明するものです。

受賞・受勲歴

御牧は、1980年に日本印度学仏教学会賞を受賞し、彼の研究が広く認知されるきっかけとなりました。さらに、2020年には瑞宝重光章という栄誉ある勲章を授与され、これも彼の業績と学問的な活動が高く評価された結果です。

主な著書

御牧克己は多くの著作を残しています。代表的な著書に、1976年に出版された『La refutation bouddhique de la permanence des choses（sthirasiddhidusana）et la preuve de la momentaneite des choses（ksanabhangasiddhi）』があります。その他にも、1982年には『Blo gsal grub mtha'』、1996年には『大乗仏典 中国・日本篇15 ツォンカパ』（共訳・解説、中央公論社）といった重要な文献を著しています。また、1997年には『Bon sgo gsal byed』を出版しています。

論文

彼の研究成果は多くの論文にも表れており、CiNiiやINBUDSといった学術データベースでも彼の業績を探すことができます。御牧克己氏は、数十年にわたる仏教の研究により、日本におけるチベット仏教の理解を深める重要な役割を果たしてきました。

結論

彼は仏教学の分野での確固たる地位を築いており、その研究や著作は今後の世代にも大いに影響を与えることでしょう。御牧克己の業績は、仏教の学びを志す学生や研究者にとって、重要な指針となることは間違いありません。

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