パリ第3大学

ソルボンヌ・ヌーヴェル大学について

概要

ソルボンヌ・ヌーヴェル大学（Université de la Sorbonne Nouvelle）は、フランス・パリに位置する著名な大学であり、旧称はパリ第3大学（Université Paris-III）です。この大学は1970年にパリ大学が改組される際、人文学部（arts et lettres）を引き継ぐ形で設立されました。教育と研究の中心となる分野には、言語学、文学、舞台芸術、映画があります。この大学は、自国の文化的な傑出性を誇りとするフランスにおいて、特に文学や舞台・映像芸術の教育において非常に高い評価を得ています。

現在、ソルボンヌ・ヌーヴェル大学はカルチエ・ラタンという多くの名門大学が集まる地域にキャンパスを持っていますが、2020年以降はナシオン広場近くに移転する計画が進行中です。これは大学の施設や環境をより良化するための取り組みの一環です。

歴史

ソルボンヌ・ヌーヴェル大学のルーツは、12世紀後半に設立されたパリ大学にまでさかのぼります。パリ大学は、1968年の五月危機という学生運動を契機に、1970年に独立した13の自治大学に改組されました。その際に、パリ第3大学が人文学部を引き継ぎ、新たなスタートを切りました。

この改組は、教育機関の柔軟性を高め、地域社会への貢献をより強化することに寄与しました。パリ第3大学は、多様な学問領域にわたる研究を行い、国際的な交流の場としても重要な役割を担っています。

大学関係者

出身者

ソルボンヌ・ヌーヴェル大学は、多くの著名な出身者を輩出しています。例えば、ペルーの元大統領アラン・ガルシアや、フランスの多くの映画監督（オリヴィエ・アサヤス、アルノー・デプレシャン、セドリック・クラピッシュなど）がこの大学の卒業生です。また、ペルーの科学者ペドロ・パウレットや作家パトリシア・デ・ソウザ、日本の言語学者古石篤子、作家佐川一政なども名を連ねています。

教員

大学の教員にも、優れた研究者が多く在籍しています。例えば、パスカル・ボニゼールやセルジュ・ダネー、リュック・ムレなどの教員は、それぞれの専門分野で高い評価を得ています。

まとめ

ソルボンヌ・ヌーヴェル大学は、フランス国内外での人文学の研究と教育に力を入れている大学です。多様な専門分野と独自の歴史を持ち、多くの優れた人材を輩出しているこの大学は、文化や芸術の発展に寄与する重要な存在といえるでしょう。

もう一度検索