徳山則秀

徳山則秀の生涯と家系

概要

徳山則秀（とくやま のりひで）は、戦国時代から江戸時代初期にかけて活動した重要な武将であり、通称は孫三郎や五兵衛です。また、法名は二位法印秀現とされています。彼の父は少左衛門貞孝です。則秀は清和源氏土岐氏の庶流にあたる徳山氏の出身であり、美濃国で育ちました。

生い立ち

生年は天文13年（1544年）であり、徳山貞孝の子として美濃国に生まれました。徳山氏自体は、土岐氏から養子を迎える過程でその血統が形成されましたが、もともとは東漢姓坂上氏の庶流です。彼らは美濃国大野郡徳山に拠点を持つ土豪として力を持ちました。

戦国時代の活躍

則秀は、当初は斎藤氏の家臣として仕官したと考えられています。しかし、後に織田信長に仕官し、柴田勝家の与力として北陸地方での一向一揆などの平定に尽力しました。彼の武勇が光ったのは、加賀国の松任城を4万石で支配したときであり、戦国の動乱期における重要な拠点を掌握しました。

信長が死亡した後も則秀は勝家に仕え、天正11年（1583年）の賤ヶ岳の戦いでは佐久間盛政隊の先鋒として著しい戦果を上げました。その後、勝家の死後に羽柴秀吉（のちの豊臣秀吉）に仕官し、丹羽長秀に仕えることになります。しかし、丹羽長重が封土を減らされた際に彼は召し放たれ、前田利家のもとで再び活躍することとなります。

天正13年（1585年）には末森城の戦いに従軍し、佐々成政と戦っています。則秀は早くから徳川家康とも繋がりがあり、関ヶ原の戦いの直前には前田家を離れ、家康に仕官することを選択します。これにより、彼は5,000石の領地を与えられました。

晩年と子孫

彼は慶長11年（1606年）にその生涯を終えました。則秀の子孫は旗本として続き、さらに notable な子孫として岡本綺堂の小説「箕輪心中」の題材となった藤枝教行がいることでも知られています。

徳山氏の系譜

徳山氏は坂上姓と美濃源氏土岐氏の系統に属しており、家紋は「丸に三つ地紙」および「中陰三つ割り桔梗」とされています。徳山氏の祖である徳山貞信は、延元2年（1337年）に徳山村に居館を構えるとともに、揖斐川の西岸に徳山城を築いてその居城としました。

彼の家系は日本の武士の中でも、特に地域の影響力を持ち続け、また新たな歴史を紡いでいったのです。

関連項目

• - 更木陣屋
• - 松任城
• - 徳之山稲荷神社（孫の徳山重政を祭神とする）

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