徳島県立産業観光交流センター

徳島県立産業観光交流センター（アスティとくしま）

徳島県立産業観光交流センター、愛称「アスティとくしま」は、徳島市の山城町に位置する観光コンベンションセンターです。この施設は、日本有数の大型多目的ホールを備えており、様々なイベントに利用されています。また、特に「とくしま88景」にも選ばれるなど、観光地としての価値も高い施設です。管理運営は、徳島県観光協会が指定した団体が受け持っています。

概要と歴史

アスティとくしまは2007年に開催されたバスケットボール男子アジア選手権の会場のひとつとして利用されました。音楽のライブコンサートにも頻繁に使用されており、日本の名だたるアーティストたちがパフォーマンスを行っています。たとえば、B'zやMr.Children、GLAY、コブクロ、福山雅治、RADWIMPS、星野源、米津玄師など、数多くの人気アーティストがこの地を訪れています。特に、アンジェラ・アキのデビュー5周年公演では、地元の有名な阿波踊りが披露され、地域文化の紹介にも一役買いました。

興味深いエピソードとして、1998年に予定されていたSMAPのコンサートが阿波踊りイベントとのダブルブッキングで中止となったことがあります。このような混乱も、地域イベントの盛況を示す一例と言えるでしょう。さらに、2020年の東京オリンピックでは、アスティとくしまが聖火リレーのセレブレーション会場としても利用されました。この際、約1万人の聖火ランナーが公募され、全国から53万件以上の応募がありました。

また、「とくしまバスまつり」と題した、大規模なバスファン向けのイベントも数年ごとに開催され、2016年、2018年、2024年の3回にはアスティとくしまがその舞台となっています。

施設の特徴

アスティとくしまには、多目的ホールがあり、最大5,000席を収容できるアリーナ（約3,000m2）とスタンド（約1,100m2）を完備しています。会議室も充実しており、第1・第2特別会議室はそれぞれスクール形式150席、シアター形式300席の収容が可能です。また、各室はスクール形式75席、シアター形式150席に対応できる設計になっています。

かつては「とくしま体験館」として、ロボットによる阿波人形浄瑠璃上演なども行われていましたが、利用者の減少により2004年に廃止され、会議室に改装されています。これにより、ビジネス用途の強化が図られました。

アクセス

交通アクセスも便利で、JR四国の徳島駅からは市営バスを利用して山城町へ乗り入れることが可能です。具体的には、山城町ふれあい健康館行きや南部循環系統のバスが運行され、アスティとくしまへの直通バスも設定されています。

このように、アスティとくしまは単なるイベント会場を超え、地域文化や観光の発信地としても重要な役割を担っています。地域のコミュニティに根付いたさまざまな活動を通じて、多くの人々に愛され続ける存在です。

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