徳島県道・香川県道1号徳島引田線

徳島県道・香川県道1号徳島引田線



徳島県道・香川県道1号徳島引田線（とくしまけんどう・かがわけんどう1ごう とくしまひけたせん）は、徳島市から香川県東かがわ市へと延びる主要な地方道です。その起点は徳島市の庄町一丁目、終点は東かがわ市の坂元に位置しています。この道路は、歴史的には藩政期に整備された讃岐街道が前身となっており、現在でも地域の重要な交通路として利用されています。

概要


この道路は、起点の徳島市から北北西の方向に進み、讃岐山脈の大坂峠を越えて東かがわ市の引田地区に至る、幹線としての役割を担っています。特に、徳島県側では藍住町や板野町とのアクセスが良好で、通行量は非常に多いです。また、徳島市内の一部区間では、徳島自動車道との立体交差部から板野大橋までの区間が4車線化され、朝夕の通勤時間帯には名田橋や東中富交差点周辺でしばしば渋滞が発生します。

さらに、徳島県道164号阿波大宮停車場線以北の県境区間では、一部を除いて狭い山岳道路が続き、悪天候時には通行止めとなることもあります。終点では、国道11号が接続しており、徳島市と東かがわ市を海沿いに結ぶ重要な存在です。

路線データ


この道路は、1920年に大正国道22号として認定され、その後1953年に県道として認められ、1954年には主要地方道に昇格しました。1972年には現在の名称に変更され、1993年に建設省から主要地方道に指定されています。

車線数と速度制限


この道路には、愛称「讃岐街道」として知られる区間もあり、特にその一部、徳島自動車道・藍住ICから高松自動車道・板野ICの間は「アぁいあいロード」とも呼ばれています。この区間は、片側2車線となっており、全体の交通効率を向上させる役割を果たしています。

特にこの区間は渋滞が頻発するため、新設のバイパスが整備され、2004年度には完全供用が開始されました。バイパス区間の制限速度は60 km/h、その他の区間は50 km/hに設定されています。この改良により、所要時間が大幅に短縮され、両高速道路を利用するドライバーにとって便利なルートとなっています。

地理と通過する自治体


この道路は、徳島県内では徳島市や藍住町、板野町、鳴門市を通過し、香川県では東かがわ市に至ります。通過する区域には、地域特有の自然景観が広がり、ドライバーにとっては美しい風景を楽しむことができるルートでもあります。

交差する道路とアクセス


また、道路沿いにはいくつかの橋梁があり、特に田宮川橋、不動橋、新飯尾川橋、名田橋、板野大橋などが知られています。これらの橋は地域の景観を形成するだけでなく、交通の要所としての役割も果たしています。更に、道の駅「いたの」も設置されており、観光客や地元住民が利用できる施設となっています。

このように、徳島県道・香川県道1号徳島引田線は、歴史、交通、地域の特性を結びつける重要な道路です。

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