徳川剛

徳川剛（とくがわ ごう、旧姓：青山 剛、1924年1月 - 没年不詳）は、紀州徳川家第18代当主です。

生い立ちと家督相続

剛は、日系二世の青山由太郎の次男として生まれました。1958年、第17代当主であった徳川頼韶が急逝したため、頼韶の母であり、第16代当主・徳川頼貞の未亡人であった徳川為子の養子となり、紀州徳川家を継承しました。家督を継ぐ際、為子の長女である宝子と結婚しています。

紀州徳川家の財政難とレストラン経営

しかし、当時の紀州徳川家は、先々代の徳川頼貞の散財によって多額の借金を抱えていました。その返済のため、妻の宝子は東京都千代田区有楽町の日比谷三井ビルの地下にレストラン「マルキーズ」を開業しました。「マルキーズ」とはフランス語で「侯爵夫人」を意味します。

離婚と離籍、そして消息不明へ

レストラン「マルキーズ」の経営は残念ながら失敗に終わり、1965年8月、剛は宝子と離婚し、紀州徳川家から離籍しました。一部報道によると、剛はレストランの経営権を売り渡して姿を消したとされ、その後の消息は不明です。

家族構成

父：青山由太郎
養母：徳川為子（離縁）
妻：徳川宝子（徳川頼貞の長女・離婚）
長女：徳川宜子（1956年11月5日生）
* 次女：徳川礼子（1959年12月31日生）

まとめ

徳川剛は、紀州徳川家の苦難の時代に当主となり、財政難という困難に直面しました。レストラン経営の失敗、離婚、そして離籍と、その人生は波乱に満ちたものでした。その後の消息が不明であることも、彼の人生に一層の謎を加えています。

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