徳川記念財団

公益財団法人德川記念財団

公益財団法人德川記念財団（TOKUGAWA MEMORIAL FOUNDATION）は、徳川宗家第18代当主である徳川恒孝氏（元日本郵船副社長）によって創設されました。徳川家に伝わる貴重な文化財を保護・公開し、学術研究・教育への貢献を目的としています。2011年4月1日に公益財団法人へと移行しました。

設立趣旨

德川記念財団は、徳川宗家に代々伝わる、江戸時代から明治以降の近代に至るまでの古文書、絵画、調度品などを保護、管理し、広く一般に公開することで、学術研究や教育に資することを目的としています。徳川家の歴史と文化を後世に伝える重要な役割を担っています。

収蔵資料

財団が収蔵する資料は多岐にわたり、徳川家の歴史を物語る貴重な品々が含まれています。以下はその一例です。

東照大権現像
徳川家茂像
徳川幕府歴代将軍画像
徳川秀忠
徳川家光
和宮
徳川吉宗
インテリア、調度品
天璋院篤姫所用雛道具
プロイセン王立磁器製作所（KPM）製リトファニー

これらの資料は、徳川家の歴史、文化、生活様式を研究するための重要な手がかりとなります。

主な出版物

德川記念財団は、収蔵資料に関する研究成果を出版物として刊行しています。以下は主な出版物の一覧です。

『德川記念財団 : 所蔵予定品ご案内』
『公益財団法人德川記念財団会報』
松平乘昌 監修『将軍 : 徳川家十五代展』
德川記念財団『徳川御三卿 : 企画展』
德川記念財団 編『徳川名宝展 : 天下太平 : 徳川家康没後四〇〇年記念』

これらの出版物は、徳川家の歴史や文化に関する理解を深める上で貴重な資料となります。

参考文献

德川記念財団や徳川家の歴史に関する研究は、多くの研究者によって行われています。以下は参考文献の一例です。

千葉県史料研究財団 編『千葉県の歴史 通史編 近世 1』
「徳川の栄華」展実行委員会 編『徳川の栄華 : 徳川家、日光東照宮、牧野家ゆかりの名品 : 長岡開府400年記念・NST開局50周年記念展』
中野等、穴井綾香 著、柳川市史編集委員会 編 編『近世大名立花家』
中村尚明『德川記念財団所蔵KPMリトファニーについて』
中村尚明、日独交流史編集委員会 編『日独交流150年の軌跡』
野口 明日香（著）、文化財學雜誌編集委員会（編）『文化財学雑誌』第16号
日野町史編さん委員会 編『近江日野の歴史』 第3巻 (近世編)
柳田 直美、川延 安直『徳川記念財団所蔵徳川幕府歴代将軍画像について』
養老 孟司、徳川 恒孝『Voice』390

関連団体

徳川家の文化財を保存・管理する関連団体として、以下のものがあります。

徳川黎明会：尾張徳川家に伝わる宝物・文書・芸術品を保全管理
徳川ミュージアム：水戸徳川家に伝わる宝物・文書・芸術品を保全管理

外部リンク

公益財団法人德川記念財団
令和德川チャンネル（德川記念財団公式）

德川記念財団は、徳川家の歴史と文化を伝える貴重な文化財を保存・公開し、学術研究・教育に貢献する重要な役割を果たしています。これらの活動を通じて、徳川家の歴史と文化が後世に伝えられていくことが期待されます。

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