徳江大橋

徳江大橋（とくえおおはし）

徳江大橋は、福島県伊達郡国見町の阿武隈川に架かる重要な道路橋です。この橋は、伊達広域農道の一部であり、地域の交通に大きな役割を果たしています。全長317.2メートル、主径間68メートル、幅員は10.8メートルで、耐候性鋼材を用いて建設された焦茶色の下路式平行弦トラス橋です。

橋の概要

徳江大橋は、1983年に竣工し、翌年に開通しました。橋の幅は10.8メートルで、車道部が7.0メートル、両側に1.5メートルの歩道が設置されています。このような設計によって、車両の通行と歩行者の安全が両立されています。橋の北側は国見町徳江字下川原、南側は徳江字稗割に位置し、地域の中心部に近いことから、交通の要所となっています。

交通の利便性

この橋が開通したことにより、国見町中心部と梁川町を直接結ぶ交通路が確保されました。以前は他の自治体を経由しなければならなかったため、住民や地元の農業関係者にとって非常に便利な存在となりました。特に、地域の農産物を運搬する際には、この橋の存在が重要です。

歴史的背景

徳江大橋の建設に至る背景には、地域の歴史があります。江戸時代中期から、徳江河岸として江戸への年貢米の積み出しが活発に行われていました。そして明治時代には、対岸の粟野に渡船場である徳江渡しが設けられ、両岸を結ぶ重要な交通手段となりました。しかし、1976年には公営営農団地農道整備事業が行われ、架橋が決定されました。その結果、年々利用者が減少していた徳江渡しは廃止され、跡地には現在石碑が建立されています。

周辺情報

徳江大橋のたもとには国見町浄水場があり、地域の水供給に貢献しています。また、近隣には県北浄化センターが設置されており、地域のインフラの整備も進んでいます。

隣接する橋

徳江大橋の上流には伊達崎橋、下流には梁川大橋があります。これらの橋とともに、地域の交通網が構築されています。

徳江大橋は、地域にとって重要なインフラであるだけでなく、歴史と伝統が息づく場所でもあります。今後も地域の発展に寄与し続けることでしょう。

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