伊達崎橋

伊達崎橋の概要と歴史

橋の特徴

伊達崎橋（だんざきばし）は、福島県伊達郡桑折町に位置する福島県道31号浪江国見線に架かる橋で、全長は303.1メートルです。この橋は1961年に完成した7径間のPC（プレストレスト・コンクリート）桁橋であり、桑折町の東部に流れる阿武隈川を横断しています。西側の入口は桑折町伊達崎字上川原にあり、東側の出口は同じく伊達崎字亥ノ林畑に位置しています。

橋は2車線で構成されており、現在も交通の主要なルートの一部として使用されていますが、歩道が整備されておらず、車線の幅が狭いため、交通の安全性に対する懸念が寄せられています。特に沿線自治体からは、架替えを求める意見が上がっています。

技術的仕様

• - 形式: PC7径間単純ポストテンション桁橋
• - 橋格: 1等橋 (TL-20)
• - 橋長: 303.100 m
• - 支間割: 7×43.300 m
• - 総幅員: 6.800 m
• - 有効幅員: 6.000 m
• - 橋台: 重力式
• - 橋脚: 半重力式
• - 基礎: 井筒基礎
• - 施工会社: 上部工 - オリエンタルコンクリート、下部工 - 西松建設
• - 総工費: 9054万8千円

歴史の背景

伊達崎橋の架橋に関する歴史は1950年代まで遡ります。当初は1887年に桑折と梁川を結ぶ梁川新道の工事の一環として、舟橋が架けられました。その後、1931年に木橋に架け替えられましたが、同年の台風による被害で中央部分が流失してしまいました。このため、県道桑折梁川線の改良工事の一環として、木橋の約100メートル下流に現在のコンクリート橋が設置されました。現在でも、一部は当時の木橋の橋脚が残っている場所があります。

最近の出来事

2022年3月16日、福島県沖地震が発生し、伊達崎橋の車道部分にある伸縮装置が深刻な損傷を受け、橋は通行禁止となりました。その後、4月2日には仮復旧が完了し、大型車を除く一般車両の通行が再開されました。同年4月8日には、国土交通省がこの橋に対する国直轄の診断を行う方針を打ち出しました。

隣接する橋

伊達崎橋の上流には昭和大橋があり、下流には徳江大橋があります。これらの橋も地域の重要な交通路の一部を担っています。地域の発展のためにも、伊達崎橋の安全性向上と交通環境の改善が求められ続けています。

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