徳田秀子

徳田秀子

徳田秀子（とくだ ひでこ、1938年6月2日 - ）は、日本の薬剤師であり、医療法人徳洲会の創設者である徳田虎雄の妻として知られています。彼女は、医療法人徳洲会副理事長、社会福祉法人愛心会理事長、社会福祉法人秀心会理事長など、数多くの要職を歴任しました。

生い立ちと学歴

徳田秀子は、1938年に大阪府大阪市で生まれましたが、幼少期は広島県安芸郡坂町で過ごし、終戦後に両親の出身地である鹿児島県徳之島町に移住しました。鹿児島県立徳之島高等学校を卒業後、鹿児島銀行徳之島支店に勤務しました。

結婚と薬剤師への道

1学年上の幼馴染であった徳田虎雄とは、徳田が阪大医学部生だった1959年に結婚しました。結婚後、大阪に移り住み、苦学の末に1961年近畿大学薬学部に入学しました。出産と子育てを両立しながら勉学に励み、1967年に卒業。卒業と同時に薬剤師の国家試験に合格し、薬剤師の資格を取得しました。

徳洲会での活動

1975年、徳田秀子は医療法人徳洲会の理事に就任し、徳洲会の発展に大きく貢献しました。徳洲会は、全国に病院や介護施設を展開する大規模な医療グループであり、徳田秀子は副理事長として経営に携わりました。また、社会福祉法人愛心会や秀心会の理事長として、高齢者福祉や障害者福祉にも尽力しました。

家族

徳田秀子には、2男5女の7人の子供がいます。次男の徳田毅は政治家となり、衆議院議員を務めています。他の子供たちは全員医師として医療の現場で活躍しています。

その他の活動

徳田秀子は、医療・福祉分野以外にも、公益財団法人徳洲会国際奨学財団理事長や有限会社ソフィア・インター・ナショナル代表取締役、特定非営利活動法人ひまわりネットワーク理事長など、幅広い分野で活躍しました。徳洲会国際奨学財団では、海外の医療を志す学生への支援を行いました。

徳洲会事件とその後

徳洲会事件において、徳田秀子は懲役2年6月執行猶予5年の有罪判決を受けました。これにより、彼女は徳洲会グループの役職を辞任することになりました。

著書

徳田秀子は、自身の経験や人生観を綴った著書を多数出版しています。

『秀子さんのほんわか対談』（ザ・パーム出版、2011）
『塩一升の女』（出版企画あさんてさーな、2011）
『西郷の妻ー西郷隆盛と妻イトの生涯』（株式会社ナンシュウ、2015） - 西郷隆夫、若松宏との共著
『秀子さんのほんわか対談Ⅱ』（ザ・パーム出版、2018）
『花ごろも』（徳田虎雄顕彰記念館、2020）

これらの著書を通じて、彼女は多くの人々に勇気と希望を与えています。

参考文献

青木理『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』小学館文庫、2013年。ISBN 4094120475。

外部リンク

徳州会グループ doctor's network16
徳田虎雄ホームページ

徳田秀子は、薬剤師として、医療法人徳洲会の幹部として、そして社会福祉法人の理事長として、多岐にわたる分野で社会に貢献しました。彼女の生涯は、多くの人々に感銘を与え続けています。

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