心 (1980年のテレビドラマ)

テレビドラマ「心」

『心』（こころ）は、1980年4月24日から1981年1月29日まで放送された、TBS系列のテレビドラマです。全40話で構成され、制作はテレパック、脚本は橋田壽賀子、主演は宇津井健が務めました。物語は、神楽坂にあるとんかつ屋「一村」を舞台に展開します。

ドラマは、平（演：宇津井健）、糸（演：山岡久乃）、友（演：長山藍子）、寛（演：篠田三郎）の四人兄弟と、その姉妹である佐和（演：大空眞弓）・三和（演：沢田雅美）の関係を中心に、家族の絆や兄弟愛を深く探求します。このドラマは、親を早くに失った兄弟姉妹たちが、母親代わりの姉の支えを受けながら成長していく姿を描いており、心温まるストーリーが特徴です。

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あらすじとキャラクター紹介

物語は、神楽坂の「一村」というとんかつ屋で始まります。店を営むのは、平・糸・友・寛という四人兄弟です。兄の平は大学卒業後すぐに家業に飛び込み、調理場の責任者として家族を支えます。しかし、彼は長女の糸が自分たちの母親代わりとして青春時代を犠牲にしてきたことを心苦しく感じています。

長女の糸は、両親を亡くした若い頃から、平たちの世話をするために自らの幸せを諦めてきました。彼女の心には、20年ぶりに再会した幼なじみの吉沢浩介からの求婚が進行中です。

次女の友は、自由奔放でお人好しな性格ですが、駈落ちを経て再び一村に戻ってくるという波乱の展開を見せます。一方で、鈍感な弟・寛は原子物理学を研究しており、学問に情熱を注ぐ中で、長谷川伸子に対する淡い恋心に悩まされています。

このように、各キャラクターはそれぞれに個性的でありながらも、家族の絆と愛情を基盤に複雑に絡み合い、物語は進展していきます。時には喧嘩をし、恋愛や結婚の問題で悩むこともありますが、最終的には互いを思いやる深い絆が描かれます。

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スタッフと主題歌

このドラマの音楽は小川寛興が担当し、プロデューサーは石井ふく子、演出は川俣公明が行いました。技術や美術などさまざまな面で多くのスタッフが関わり、作品のクオリティを高めています。主題歌は荒木とよひさ作詞、鈴木キサブロー作曲による「心」で、歌は佐良直美が担当しています。

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再放送とリメイク

初回放送から数十年が経過した後も、このドラマは視聴者の心に残り続け、2019年には再放送が行われました。また、1992年には『ああ母さん』というタイトルでリメイクされるなど、そのテーマやストーリーの強さが再評価されています。

「心」は、家族の絆と愛を深く描いた作品として、多くの人々に影響を与えました。ドラマに込められた思いは、今もなお視聴者の心に響き続けています。

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