大空眞弓

大空眞弓について

大空眞弓（おおぞら まゆみ）、本名は中田佐智子。1940年3月10日に東京で生まれた日本の女優です。彼女はオフィスのいりに所属し、数十年にわたって映画やテレビドラマ、舞台で活躍してきました。

幼少期

大空は東京市赤坂区で生まれ、父は沖縄県宮古島、母は広島県出身です。幼少期には目黒や深川に住み、1歳半の時に一家は北京に転居します。終戦間際には帰国し、広島の母親の郷里で過ごしました。また、1945年に広島で原爆に遭遇していますが、幸いにもその時は症状が出ませんでした。しかし、後に姉が病となり亡くなるなど、戦争の影響は家族に色濃く残りました。

戦後、父が大分県別府市で家具会社を立ち上げた後、家族は再び東京に戻り、九段に落ち着きました。中学校・高等学校は白百合学園に通い、後に東洋音楽短期大学の声楽科に入学しますが、在学中にスカウトされ、女優の道へと進むことになります。

女優デビュー

1958年、新東宝に入社し、映画『女王蜂』で女優デビューを果たします。その後、東京映画に移籍し、喜劇「駅前シリーズ」などさまざまな作品に出演しました。

1964年には大ヒット作『愛と死をみつめて』での大島みち子役で広く知られるようになり、この作品によって彼女は日本のテレビドラマ界で不動の人気を得ることになります。この作品のプロデュースを手掛けた石井ふく子との縁から、以降も数多くの作品に出演するようになりました。

受賞歴や影響

1962年には初舞台である『黒蜥蜴』で演技を始め、1990年には『人生は、ガタコト列車に乗って……』で第15回菊田一夫演劇賞を受賞するなど、その後も多くのドラマや舞台に出演し続けました。また、私生活では俳優の勝呂誉と結婚し、一児をもうけましたが、後に離婚しました。2021年には東京を離れ、沖縄に移住しました。

エピソード

女優としての活動の中でも、大空は数々のエピソードを持っています。例えば、大島みち子役でキャリアを築く中、父の故郷である沖縄の小学校に自費でピアノを寄贈したことがあります。このことは地元でも話題となりました。

1959年、彼女は映画界の代表としてドイツに渡り、ベルリンやミュンヘンの映画見本市に参加しました。海外渡航が自由化される前のことで、この機会は非常に貴重な体験でした。ここで上映された日本映画の中には、『無法松の一生』や『楢山節考』などの著名な作品がありました。

私生活と健康

大空は2001年に乳癌に罹患したことを公表し、健康管理に努めてきました。毎年癌検診を受け、数回腫瘍が見つかりましたが、いずれも良性でした。

また、長男が覚醒剤取締法違反で起訴された際には弁護側の情状証人として出廷し、複雑な親子関係やその心情についてもメディアで取り上げられました。

友情と趣味

大空のプライベートには、親友の石坂浩二をはじめ、浅丘ルリ子や水野久美との親しい関係もあります。また、彼女はサザンオールスターズのファンであり、桑田佳祐とも親交を結んでいます。

結論

大空眞弓は、長年にわたり日本のエンターテイメント界で活躍し続けており、そのキャリアは多岐にわたります。彼女の作品やプライベートなエピソードは、今なお多くのファンに影響を与えています。

もう一度検索