必殺シリーズ オリジナル・サウンドトラック全集

必殺シリーズ オリジナル・サウンドトラック全集

必殺シリーズのオリジナル・サウンドトラック全集は、1996年にキングレコードからリリースされました。この全集は、テレビシリーズ第1作『必殺仕掛人』から第30作『必殺仕事人・激突!』までの楽曲が収められた16枚のCDで構成されています。これまでに販売されてきたLP盤のBGM集を基にしつつ、全作品の楽曲をCDとして再構成したものです。

楽曲収録の背景

もともと1984年からキングレコードはLP形式でBGM集をリリースしており、純粋なサウンドトラックがCD化される際には大幅な再編が行われました。特に、LPには未収録だった『翔べ! 必殺うらごろし』や『必殺仕事人V・激闘編』が初めて商品化され、多くのファンにとって嬉しい内容となっています。

CD全集には、新曲が存在しない作品も含まれていますが、「オープニング・ナレーション」や「メインタイトル〜サブタイトル」、さらには旧作の楽曲を利用した特設ブロックが設けられています。これにより、作品の特徴を際立たせる工夫がされています。特に、主題歌や挿入歌については他社が原盤を所有しているものが多いため、LPでは権利の関係で収録できなかった楽曲もCDではできる限り集められています。

また、映画版専用に制作されたBGMもありますが、これが後のテレビシリーズに引き継がれた場合でも収録されませんでした。音声素材のクオリティを重視し、「必殺シリーズ」全体のクレジットやナレーションに関しては、新規に音源をミキシングして高音質化が図られています。これによって、聴く人に新たな驚きをもたらす仕上がりになっています。

Mナンバーと収録曲の取り扱い

劇伴曲の処理に関しては、曲名の後に「Mナンバー」を付ける形が取られています。しかし、曲名が不明な際には「Mナンバー不詳」と明記され、そこにキングレコードの管理用番号が付加されます。ただし、楽曲解説の冒頭において、全曲のMナンバーが不明な作品に関してはその点について触れられる形式になっています。

初回出荷時には特典として応募券が同封されており、これを郵送すると全集に未収録の曲を集めた非売品CD「特別編」を手に入れることができました。

発売情報

CDは二回に分けて発売され、No.1から8が4月5日、続いてNo.9から16が5月2日にリリースされました。一部の特徴的な作品には、次のような楽曲があります。

• - 必殺仕掛人
• - 必殺仕置人
• - 助け人走る／必殺剣劇人
• - 必殺必中仕事屋稼業／必殺仕切人

さらには『新・必殺仕置人』や『必殺仕事人III』など、時代に合わせて多様なスタイルの作品が詰まっています。このように、必殺シリーズの全体像を感じられるこのサウンドトラック全集は、ファンにとって必携のアイテムとなっています。

痛快でドラマチックなストーリーを支えた楽曲たちが一堂に会するこの全集を是非手に取って聴いてみてください。

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