必殺スペシャル・春 世にも不思議な大仕事 主水と秀 香港・マカオで大あばれ

必殺スペシャル・春 世にも不思議な大仕事 主水と秀 香港・マカオで大あばれ

『必殺スペシャル・春 世にも不思議な大仕事 主水と秀 香港・マカオで大あばれ』は、1991年4月5日にテレビ朝日系列で放送された時代劇スペシャル。藤田まこと演じる中村主水と、三田村邦彦演じる飾り職人の秀が活躍する必殺シリーズの長時間スペシャル第18弾です。

朝日放送創立40周年を記念して製作され、当初はスペインロケが予定されていましたが、湾岸戦争の影響で香港ロケに変更されました。本作では、過去のスペシャルに登場していた加代や田中、鬼塚に代わり、秀が4年ぶりにシリーズに復帰しています。

物語は、江戸時代に独裁者暗殺を請け負いマカオに渡った主水と秀の活躍と、現代の香港でツアーに参加した二人の子孫の物語が並行して描かれます。主水と秀の子孫は、過去の『必殺現代版』とは異なる人物として設定されています。また、本作に登場する仕事人は主水と秀の二人だけで、主水は常に旅装束を身につけ、太刀によるチャンバラで悪を討ちます。秀もいつもの殺し衣装ではなく、カンフー着で殺しを遂行します。

あらすじ

長崎で主水と秀は、混血の女性セシリアからマカオの独裁者ディアロの暗殺を依頼されます。主水が躊躇している間に敵の襲撃を受け、セシリアは連れ去られてしまいます。150年後、主水の子孫である中村誠は、香港・マカオのパックツアーで添乗員をしていました。ツアー客には、秀の子孫である田村秀夫も参加していました。ツアー中、誠と秀夫は謎の女性に導かれ、教会でタイムスリップを体験。タイムスリップ先は150年前のマカオでした。

登場人物

中村主水: 藤田まこと演。長崎でセシリアからの依頼を受け、マカオへ向かうことになる。
飾り職人の秀: 三田村邦彦演。マカオではカンフー着を着用し、カンフー殺法を披露する。
中村せん / 中村りつ: 菅井きん / 白木万理演。主水の姑と嫁。
セシリア: 中川安奈演。主水に仕事を依頼する混血の女性。
お仙: 浅茅陽子演。マカオで主水が出会う女性。主水と秀の仕事に協力する。
ディアロ総督: ユベール演。マカオの独裁者。
中村誠: 藤田まこと演。現代の主水の子孫で、ツアーコンダクター。
田村秀夫: 三田村邦彦演。現代の秀の子孫で、香港・マカオツアーに参加。
中村せん子 / 中村りつ子: 菅井きん / 白木万理演。誠の姑と嫁。
仙石佳子: 浅茅陽子演。ラストに登場する誠の新しい上司。

スタッフ

制作: 山内久司（朝日放送）、櫻井洋三（松竹）
脚本: 吉田剛、中村勝行
音楽: 平尾昌晃
監督: 原田雄一
制作協力: 京都映画撮影所（現・松竹撮影所）
制作: ABC、松竹

本作は、過去と現代が交錯する異色のストーリー展開と、香港・マカオでのロケーションが特徴的な作品です。主水と秀の活躍はもちろん、現代を生きる彼らの子孫の姿も描かれ、必殺シリーズファンにとっては見逃せない一本となっています。

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